リンダリンダラバーソール
最近、大槻ケンヂの本をよく読んでいる。言わずと知れた(元)筋肉少女帯のボーカリスト。ミュージシャンがエッセイを出す事はよくあるのだけれども、小説家になったミュージシャンって大槻ケンヂと元エコーズのボーカリスト、芥川賞作家の辻仁成ぐらいじゃないかな?この「リンダリンダラバーソール」はバンドブームだった80年代後半が舞台の大槻ケンヂの自伝的小説です。出てくる人物もほぼ実在。筋少、X、ブルーハーツ、ジュンスカ、etc・・・。バンドブームの頃、10代だった僕は大槻ケンヂの描く不条理で難解な歌詞に魅かれ、筋少をよく聴いたものです。ちなみに初期の筋少には「三柴江戸蔵」っていう超絶ピアニストが在籍し、プログレにメタルとパンクを融合させたような高度なサウンドを奏でていました。世間一般にはいまいちメジャーになり切れない「コミックバンド」という位置付けでしたが。まぁ、そんな事もあって、「リンダリンダ~」はリアルタイムでバンドブームを体験した身としては懐かしく、バンドブームの裏側を見ることもでき、「あー、そうなんだ・・・」と思ってしまう内容です。他に、大槻ケンヂのエッセイなんかも読んでみましたが、この人、カルトですね~。知ってたけど。特にUFOネタがオススメ。おもろいよ。