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テーマ:本のある暮らし(3315)
カテゴリ:日本の小説
またまた久しぶりの更新になってしまいました。
すっかり春ですね。 うちのまわりの桜もほぼ満開になりました。 そんな季節のうつろいを感じながらようやく読み終わりました。 「我輩は猫である」 読み始めたのはまだ冬だったなー。 2月だったな。確か。 2ヶ月ぐらいかかったのか・・・。すごいな。 まあ、この2ヶ月間は仕事も忙しくてなかなか本を読む時間が取れなかったのはあったんですが、それにしてもかかったなー。 一冊にこれだけ時間がかかったのは小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」以来ですね。 最も「黒死館」は難解すぎて数ページ読むと眠くなるという類の本だったので仕方がないといえば仕方がないし。 「我輩は猫である」は面白かったんだけどな。 やっぱり文章が昔の文章なので、スラスラっとはいかないですね。 さてさて、ようやくにして読んだ「我輩は猫である」です。 ホントに「ようやく」ですね。 初めてチャレンジしたのは小学生の時です。 子ども版のものを手にしたんですが、途中で挫折。 その後、大学のころかな。2回ほどチャレンジしたんですが挫折。 ようやくキチンと読みました。 どうも昔の小説だし難しいのかな、という印象があったんですが、面白かったですね。 面白いというのが言葉どおり面白くて、読みながら何度も噴き出してしまう面白さです。 ご存知の事と思いますが、猫の視点から書いてある小説で、この猫が最高です。 通り一遍の猫ではないので、やたら悟ってるんですよね。 それで人間の事も馬鹿にしてて、人間界の出来事を上から目線で見てるんですね。 それが面白くて。 「うちの主人などは胃弱のくせに」とか、のっぺりした顔の人を見て「あれだけ平坦だと春風も通り抜けるのに楽だろう」とか言ってて思わずニヤついちゃいます。 他にも色々と面白いことを言ってましたが数が多すぎて思い出せません。 この本を読みながら、ふと平蔵をみると、こっちをジッと見てたりしてドキっとしたりしました。 平蔵も結構賢そうな顔をしているので僕らの言ってることとか分かってるのかもしれません。 それならすごいけどな。 とりあえず長らく読み続けた作品が終わったのでちょっと気が抜けた感じです。 次は何冊か軽くて薄くて読みやすいのにいきたいかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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