本読みのひとりごと

菊地成孔３days＠新宿ピットイン２日目。今夜はKQLD。
昨夜の経験で学習したので、開場前にピットイン到着。
追っかけ仲間の青豆ちゃんと一緒に、しっかり前方の「貴族席」に収まりました。
客席の照明がすっと落ちる瞬間が、最高にどきどきして好き。
昨夜のリラックスしたステージとは打って変わった、高級ホストクラブみたいな緊張感です。

今夜は初めて、「エリザベステイラー」のフルバージョンを聴きました。
４人がそれぞれ別々のリズム、ちがう旋律を演奏し、その不協和音がだんだん心地よくなり、やがてやみつきになってしまうという曲です。
力強い旋律を、ほとんど休みなく弾きつづけている、ピアニストの坪口さんと、ドラムスの藤井さんがたいへんそう…
そして坪口さんのピアノ、都会的でむちゃくちゃかっこいい。
センスがいいっていうのは、こういう音のことを言うんだろうな。

大好きな「You don’t know what love is」も、ゆったりたっぷり聴けて幸せ。
最近の演奏ではいちばん、「Degustation a jazz」に入ってる初期の演奏に近かった気がする。
菊地さんのロングトーンに、いつもながらめろめろに溶かされてしまう。
サックスって、なぜこんなに、息苦しいほど甘い音が出るんだろう。

You don’t know what love is
Until you’ve learned the meaning of the blues
Until you’ve loved the love you’ve hard to lose

あなたは恋を知らない
ブルースの意味を知るまでは
失った恋を、いとしく思えるようになるまでは

今まで、クインテットライブダブは４０分とか、１時間とか短い枠で聴くことが多かったからなー。
本当に大好きな音楽は、３時間、せめて２時間は聴きつづけたいもの。

…とは言え、ファーストセットを終えた時点ですでに９時半。
明日もまた仕事だし、週末遊びすぎてへろへろだったので、今日は万波麻希さんが登場するセカンドセットをあきらめて、すごすごと帰ることにしました。
大好きな「イズファハン」も聴けたしね。悔いはない。
明日は山下洋輔さん。
どんな演奏が聴けるんだろう？　本当に楽しみ！