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テーマ:今日聴いた音楽(75660)
カテゴリ:音楽日記
最近、まいにち聴いている音楽。
菊地成孔さんとペペ・トルメント・アスカラールの新作「野生の思考」。 とても、とても美しいアルバムです。 ジャズ、という枠組みでくくることがはばかられるほど。 クラシックのような優雅さや繊細さが、アルバム全体にはりめぐらされています。 弦楽器のアレンジが、前作「南米のエリザベステイラー」より一段と優美になってます。 1枚目の1曲目(2枚組なのです)、「はなればなれに」(同名の、ゴダールの映画のテーマ)はただただ限りなくやさしく、プレイヤーに載せた途端涙が出ます。 ところで、この曲を聴きながら街を歩いていたら、お店からサティの「ジムノペディ」が流れてきて、「はなればなれに」の前奏とピアノのリズムが重なりました。 それくらい、静かで穏やかな曲なのです。 ほかに、組曲が2つ。 ウェイン・ショーター氏をカバーした「プラザ・レアル」や、細野晴臣氏「ファム・ファタール」のカバー(菊地さん、歌ってます)なども入っています。 どれもそれぞれに美しい。 朝聴くと気持ちが穏やかになって一日をスムースに始められるし、夜聴くとぐっすり眠れます。 これは宝物の一枚になりそうだなあ。 12月には、九段会館でホール公演も行われるのです。 フェアーグランド・アトラクション「The first of million kisses」。 Fairground Attractionは、たった1枚のアルバムを残して解散した、イギリスの幻のバンドなんだそうです。 「移動式遊園地の出し物」なんて、想像力をかきたてるすてきなバンド名! アコースティックな、ジャズふうのメロディが懐かしくてあたたかい。 ボーカルのエディ・リーダーは、まるで天使のような澄んだ歌声。 個人的には2曲目の「Perfect」がいちばん好きです。 クライマックスの「Allelujah」(ハレルヤ)は、わたしの大好きなアン・サリーさんがカバーしているのです。 アン・サリーさんが歌うとかわいい感じ。 エディ・リーダーが歌うと切ない感じ。 ひとりが心細い夜に、強い味方になってくれるアルバムです。 先日、ご縁があって芸術劇場でのコンサートを聴いてから、すっかりファンになってしまったヴァイオリニスト、岡崎慶輔さんのデビューCDです。 クライスラーに息をのみ、ブラームスに酔い、シュトラウスにうっとりと心を委ね、贅の限りを尽くしたようなすばらしいアルバムなのです。 岡崎さんのヴァイオリンの雄弁さはもちろん、ピアニスト、イリーナ・メジューエワさんの、語りかけるようなピアノが印象的。 休日の朝にぴったりの、爽やかで情熱的な音楽。 こないだ聴いたブルッフのヴァイオリン協奏曲も、録音して毎日聴きたいよう!…というのはわがままですね。 秋のせいか、心もさわさわと波立つこのごろ、朝に夕に、わたしを助けてくれる音楽たち。 いつもありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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