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カテゴリ:音楽日記
SPANK HAPPYのラストライブ@渋谷O-east。(ほんとは京都が最後)
SPARKSというブリティッシュバンドの、フロントアクトなのです。 SPANK HAPPY(以下SPANKS)は、菊地成孔さんと(主に)岩澤瞳ちゃん(現在は引退。ちなみに昨夜は元ピチカート・ファイヴの野宮真貴さんがゲスト出演!)2人のユニット。 エレクトリックで、そう言われてみればピチカート・ファイヴを彷彿とさせるどこか懐かしいメロディラインのポップス、でありますが、ハウスのようでもあり、聴いているうちクラシックのような気もしてくる。 甘くて刹那的、退廃的な歌詞が、好きなひと、というか一部の乙女にはたまらない音楽なのであります。 で、ライブ。 野宮さんはものすごい存在感で、むんむんとオーラを放っていました。 あの、ぺかぺか光る金のドレスを当たり前のように着こなせる日本人女性は、20代、30代でも、そういるものではございません(野宮さんのブログ参照)。 菊地さんは黒のコートをお召しで、終始にやにやして、踊ったり歌ったりしていました。 エンジェルのサービスもありましたよ。ひさしぶりだなー。 「拝啓 ミス・インターナショナル」、野宮さんの声で聴くとまた一段と少女っぽくてよかったなあ。ぞくぞくした。 「Physical」は80年代初頭にアメリカで大ヒットした曲のカバーですが、間奏に入る菊地さんのサックスがかっこいいのですー。 SPANKSのとき、菊地さんはサックスを持たないので、録音なのにうっとりしてしまったよ。 当たり前だけど、O-eastの音響、いつ来てもすごい。 「アンニュイ・エレクトリーク」は、微妙に踊れそうで踊れない感じが、もどかしくて身悶え。 「Angelic」の前奏を聴くと、お父さんのレコード棚にあった、60年代か70年代の歌謡曲をこっそり聴いた少女時代と同じ、胸の下あたりがきゅっと締め付けられるような切ない気持ちになる。 あああ菊地さん。 やっとSPANKSのライブまでたどり着いたのに、これが最初で最後なのだと思ったらちょっと泣きそうになって、一緒に唇を動かしてしまったわたしは、完全にビョーキであります。 SPARKS(って、どうでもいいけどSPANKSと一文字ちがいなのね)のカバー曲では、舞台袖で、SPARKS弟。さまがノリノリに身体を動かしている姿が見えました。 願わくは瞳ちゃんがボーカルだった時代に、お人形みたいな、CGみたいな彼女のあやうさを間近で見てみたかったけど、今となっては仕方ない。 わたしが生きて還ってこられた理由の10%くらいは、菊地さんと瞳ちゃんの歌う「普通の恋」のおかげなので(これはSPANK HAPPY名義じゃないけどね)、無限大の感謝をSPANKSに捧げたいと思います。 ありがとうSPANKS。 …なんて、とてつもなくオタクな日記を書いていたら、肝心のSPARKSについて書く時間がなくなっちゃいました。 予習でCDはちょこっと聴いていったくらいで予備知識もなかったんだけど、すっごいよかった。びっくり。 イギリスのバンドでね、もう35年以上兄弟で活動しているんです彼らは。 耳だけでなく、視覚にも訴える、完成度の高いステージは、ライブと言うよりまさに「ショウ」。 さすがの貫禄。大御所ですな。 最近の曲を集めた1stセットもよかったけど、懐かしメロディで固めた2ndセットが最高でした。 身体が勝手にリズムを取り始めちゃうのよー、という感じ。 今度HMV行ったら、CD買いますよわたしは。 イギリスが母国と思われるお客さんもフロア前方にたくさん集まっていて、O-eastが一段と無国籍、無秩序な感じになり、ステージに向かってスカーフが飛んだりしてました(笑) ああ楽しかったー。 ライブは金曜の夜に限りますな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.22 23:15:45
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