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テーマ:Jazz(1978)
カテゴリ:音楽日記
会社のパーティを途中で抜け出し、六本木のライブレストラン、スイートベイジルで菊地成孔クインテットライブダブを聴いてきました。
アンコールとMCふくめて、たっぷり2時間。 ハーブをたっぷり使ったお食事と、新鮮なミントの入ったミントジュレップをいただきながら。 なんたる贅沢! 1曲目はOver the Rainbow。 お皿とフォークやナイフが触れ合う音も音楽を手助けして、いい雰囲気。 ジャズって本来、こうやって聴く音楽なんだろうなあ。 ときどきステージを振り返って音楽に酔いしれては拍手してみたり、また料理とおしゃべりに戻ったり。 …などという余裕はないんですけどね、じっさい。 首が痛くなるまで身体をねじってステージにかぶりつきで。 ええ、そうです。追っかけですから、われわれ。 心ゆくまで、たっぷり長尺のYou don’t know what love is。 これはもう理屈ではなくて、身体に音がじわっと染みてくる。 今夜は藤井さんのドラムスが一段と冴えわたっていた。かっこいいなー。 生きていてよかったなあって。少し泣いた。 それにイズファハン。 サックスの音が、空にのぼってゆくのが見える。 レストランの天井を軽々すり抜けて、時間さえも超えて、どこまでも、ずっと。 最初にライブで菊地さんの音を聴いたのも、KQLDだったな。 夏の日で、妹が一緒に来てくれた。 とてもつらい時期で、いろんなことを感じる心まで麻痺していたのに、テナーサックスの音だけがちゃんと胸の奥まで入ってきた。 ばかみたいに口を開けて、吸い寄せられるようにステージに見入っていたっけ。 懐かしいな。 アンコールは、こないだテレビでも歌ってた「Sweet Memories」。 そうでーす。松田聖子。 わたし、あのサントリーのペンギンのCMが大好きで。 日曜日にお父さんが聴いているレコードが、「ペンギンの曲だ!」とわかったときはそりゃあうれしくて、何度もレコードをかけてもらって歌詞をおぼえたものです。 当時4歳。すえおそろし。 ジャズバー、レストランのお約束で、終了後はサイン会。 CDをお買い上げの方…って言ってたけど、あれは自分のCDを持参してもばれなかったね。 唯一持っていない「パビリオン山椒魚」のサントラを買って、サインしてもらいました。 菊地さん、ペンギンは缶チューハイじゃなくて、缶ビールですよね。うふふ。 とか、 筒井康隆の「最後の喫煙者」、わたしも大好きです。 とか言おうと思ってたのに、舞い上がって全部飛んじゃいました。 わたしは名前の漢字がちょっと変わっているので、それを一生けんめい説明したら、「でも、アルファベットで書くんですけどね」と笑いながら大きくサインして、エンジェルをたっぷり吹きつけてくれました。 握手もお願いしたら、「よろこんで」って。 あたたかくて繊細な手でした。 この手があのすばらしいサックスを操るのだなあ。 サイン会があると知っていたら、受付嬢とは言え黒のスーツじゃなくて、もっときれいなお洋服を着てきたのに。 だいたい、昨日夜中にお風呂で切った前髪が、こけし…ならまだしも、まゆ毛上でざくっと斜めラインを描いていて、モード系…というかなんというか、つまりそんな感じになっていた。 ばかばかばか。わたしのばかー! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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