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カテゴリ:美術館日記
秋を探しに、川ぞいの大きな公園へ行ってきました。
公園ではちびっこサッカー大会が開かれていて、たくさんの親子連れが。 バーベキューやバトミントンをしている人たちもあちこちにいる。 ゆっくり歩いているだけで、幸せな気分を分けてもらえるよう。 木々も色づきはじめています。 自然の美しさって、基本的には写真に切り取れるようなものじゃなく、風の強さや冷たさ、子供の声に鳥の声、凛とした若葉に枯れかかった老木、香ばしいにおいやへんなにおいも含めた、全体的なものなんだなあ。 大きな橋を渡って、東京都現代美術館へ(橋のたもとで、おじさんがかもめの餌付けをしていました)。 前から気になっていた大竹伸朗展を観るのです。 美術館のてっぺんに、見慣れない看板を発見。 ん? 時空を超えて愛媛県に迷い込んだ…わけではなく、これも展示のひとつなのでした。 だからこの美術館が好きよ。 チケットを買って、まずミュージアムショップへ。 図録が気に入ったら、それを抱えて、説明を読みつつ展示をみるのが好みなのです。 けれど分厚い図録の見本をめくると、なぜか全ページ白紙。 あれれ?と思って店員さんに聞いてみたら、作品が膨大すぎて、まだ図録ができてないんだそうです。わーおもしろい。 それにしても、もともと大きな箱を持つ美術館の、企画展示室全面をフルに使ったでっかい展覧会。 入り口で、でっかいポスターの形をしたパンフレットを渡してくれます。 (ここはいつも、パンフレットがユニークでおもしろいの。きっと学芸員さんのセンスですね) スクラップあり、イラストあり、絵画あり、写真あり、オブジェあり、映像あり、音楽まである。 とても一日で観られる量じゃない。 混沌。ばらばら。つぎはぎ。 ヒトの脳みその中、それも無意識の領域を歩いているような胸の高鳴り。 けれど、全体としてみると、なんだかふしぎになつかしいのでした。 廃材でつくった部屋に、壊れたギターやらガムテープで修理したアンプやらがぶらさがっていて、半自動で演奏できるようになっている作品、とてもよかった。 この美術館はいつも、わかりにくいと言われる現代美術を、誰にでも、子供にもわかるように、すごくおもしろく展示してくれるので、本当に好き。 大竹さんというひとをわたしはちっとも知らなかったのだけど、今日の2、3時間ですっかりファンになってしまった。 今度行ったら図録、予約しようかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.26 22:59:32
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