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テーマ:好きなクラシック(2328)
カテゴリ:音楽日記
サントリーホールでクラシックコンサートを聴く。
都響と、ヴァイオリニスト岡崎慶輔さんの共演。 大好きなブラームス。ヴァイオリン協奏曲。 スケールの大きさと繊細さが、針の穴を通すような絶妙なバランスを保って一気に進行する、奇跡のような音楽。 カデンツァが始まるころには、うっとり夢見ごこち。 ヴァイオリンという楽器が、わたしは本当に好き。 第2楽章のオーボエ、優美な響きに思わず目を閉じる。 引き継ぐヴァイオリンも、情熱的なだけではない、やさしくてぬくもりのある響き。 気のせいでなければ、去年の芸術劇場より音にまろやかさがあるような。 何かあたたかい、きれいなものに心を包んでもらったみたいな気持ち。 岡崎さんのいる時代に生まれてよかった。 ドヴォルザーク。交響曲第9番「新世界から」。 12の年、わたしがオーケストラに入って初めて弾いた、思い出の曲。 荒々しい第1楽章。トランペットがかっこいいんだ。身を乗り出して聴く。背すじがびりびりする。 第2楽章、ラルゴ。ホルン、あたたかい。木管楽器群の活躍も見逃せません。この楽章を聴くと、弦楽器フェチのわたしも必ず管楽器を吹きたくなる。 早いテンポの第3楽章を経て、クライマックスの第4楽章、アレグロコンフオーコ。火のように。 あの有名な冒頭部で肌が粟だつ。か、かっこいい! ついのめり込んで、左手の指と右手首がむずむず。弾きたくなってしまう。 あのとき、一緒にオケをやっていた子たちの名字も思い出せないのに、ビオラの女の子の大胆な弓の動かしかたや、チェロの女の子が目をつぶって気持ちよさそうに第2主題を弾いていたことが、曲を聴きながら昨日のことのようにくっきりと思い出せる。 音楽ってふしぎ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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