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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
biscuit5750@ Re[3]:子どもを持つことの不自由と、自由(11/17) >バーソロミューさん お久しぶりです! …

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2007.04.08
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カテゴリ:音楽日記
音楽のことを書くのは少しひさしぶり。
今日はNUU(ぬう)さんという、唄う女性のライブに行ってきました。
NUUさんは、歌手、というのではないし、シンガーソングライター、でもないし、強いて言えばアーティストかな、とも思うけれど、「唄うひと」というのがいちばんしっくりくるのです。
ある人に教えていただいて、HPの日記を読んで、そうしたらどうしても彼女の音楽を聴いてみたくなったのです。

ライブは、江古田の「星光山 蓮花寺」というお寺で開かれました。
(なんて美しい名前のお寺でしょう!)
小さくて上品。女性的なお寺です。
境内のさくらが休みなく花びらを落としています。
さくらふる。光りながらふる。

さくらふる

このお寺は、お経がよく響くように、床下が空洞になっているのだそうです。
今までにも、バイオリンやギターを弾くひとが、ここで演奏したことがあるそうです。
マイクのない生の声と、笹子重治さんのギター(これも生音)だけで聴かせる、小さなライブ。

蓮華寺

白いワンピースに虹色のストールをまとったNUUさんが現れたとき、妙な話ですが、「うわあ、なつかしい」と思いました。
そしてさらに大それたことには「何だかわたしに雰囲気が似ている…」と思ったりしました。
わたしは彼女よりおでぶだし、あんなに洗練された綺麗な空気を纏っていないけれど、なんとなく、全体の印象が。

そして、うた。
ああ。
なんてきれいな声。
なんて楽しそう。
つられてお客さんが笑顔になる。

歌声が体に響く。
ひとの、生の歌声ってすごい!
寄り添うようなやさしいギターの音が声にそっと絡まって、いちばん深いところにずん、と落ちてくる。
お線香のにおいがして、静寂の中にまっすぐな歌声が響いて、窓の外ではさくらがもくもくとうす桃色の雨を降らせて、ああ、これは瞑想に似ている。

「手のひらサイズの心臓」「hometown」「あかり」「土」「123456789,10」などがとてもよかった。
小春ちゃんの歌もじんとした。
泣いたり笑ったり一緒にうたったりして、いそがしい。
昭和の歌や「悲しくてやり切れない」「スーダラ節」(!)も、すごくNUUさんの声に合っていた。
彼女の小さな体は、まるで楽器のよう。
音が、言葉が自然にあふれ出して、おしゃべりしているみたい。

歌の合間に、彼女が言った。
わたしたちは、ひとりで始まってひとりで終わるんじゃない。

そうか。
ひとりだけど、ひとりじゃないんだ。
それはなんて心強いことだろう。
なんとすてきなことだろう。
わたしは来てよかったのだなあ。
今日、疲れているからといってライブに来るのをあきらめないで、本当によかった!
大好きな音楽が、またひとつ増えてうれしい。

帰りがけに買ったのは、CDでもTシャツでもなく、NUUさんが身に着けていたのとおそろいの、虹色ストールでした。
「これ、売り物ですよね」とたしかめながら、自分でもちょっとびっくり。
このあいだオーラソーマに行ってから、すごく色に敏感になっている。

 *

夜は銀座泥武士で、お友達hちゃんとうまい野菜を食らう。
ああ、おいしい。幸せ。
励ますつもりが、元気をたくさんもらった。
それから「手」の話をする。
エッセイストの黒川伊保子さんが書いていた。
手は大事です、女子のみなさん!
本当にこの男性と付き合ってよいのか、と迷ったら、手をつないでみましょう。
(日本ではまあ、手をつないじゃったら引き返しにくい、という現実もありますが)
あなたの直感が、作戦を続行すべきか撤退すべきか、教えてくれるでしょう。





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Last updated  2007.04.09 22:03:45
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