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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
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2008.12.07
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テーマ:Jazz(1977)
カテゴリ:音楽日記
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菊地さんのオーチャードホール公演、第二夜(ペペ・トルメント・アスカラール)を聴きに出かける。
去年のオーチャードは結婚式準備と時期が重なって行けなかったから、ホール公演は九段会館以来、一年半ぶり。
おともだち青豆ちゃんの入念な下しらべのおかげで、開演前、優雅にドリンクもいただく。
夜想曲の名前を持つフランスのシャンパーニュと、イタリアの赤ワイン、タウラージ。

本番直前、客席が闇にしずんで開演ブザーが鳴る瞬間がすき。
「ようこそ、異次元へ」といざなわれるようで。
チケットを取るのが遅くなったので、今夜は二階席。とは言え最前列なので、視界をさえぎるものもなく、ホール全体をゆったり見わたせる。
第一期ペペに比べて、オーケストラ(と呼びたい、バンドではなく)全体の音のまとまりがよくなったように思う。あるいは、二階席で聴いたせいかもしれないけれど。
セットリストの構成もすばらしくて、どのレパートリーが客席にどんな影響をおよぼすか、その繊細な効果も、菊地さんはすべて計算ずみ、という感じがした。

序盤、「京マチ子の夜」と映画音楽メドレーに心をわしづかみされる。
幕間をはさんで、「プラザ・レアル」から「大天使のように」、そしてクライマックス、「ルペ・ベレスの葬儀」に至るころには、オーチャードホールにすむ音楽の神さまが起きだして、ステージに祝福の雪を降らせていた。

帰りみち、無数の音があふれる渋谷の街を歩きながら、不協和音の後に甘く美しい旋律があらわれる、という菊地さんの曲の組み立て方は、それ自体が前奏曲のようなチューニングの後、第一楽章が始まるクラシックコンサートの形式によく似ているなあ、と思う。
ちょうど音楽にかんする文章を書いているので、甘やかな余韻とともに、いくつかの重要な発見も得ることができた。

今夜ともしたエレガンスの灯を、次のホール公演までたやさずに守りつづけるのが次の一年の目標。

菊地さん





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Last updated  2008.12.07 23:38:21
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