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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
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2009.10.08
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カテゴリ:音楽日記


夏じゅう聴いて、秋が来てもまだ、毎日のように聴いている音楽。
ハナレグミ「あいのわ」。

永積さんが「あいのこども」の最初のフレーズを歌いだすと、彼の声の中に、全身すっぽり包まれているような気持ちになる。

ハナレグミの声がある。

そう思うだけで、ひとりの夜もさみしくない。こわくない。
あなたがその声で歌をうたおうと決めてくれて、本当によかった。

ダリア

キンモクセイが薫る仙台で、念願のハナレグミライブを聴いてきました。
CDで聴くやさしさやぬくもりに、ライブならではの力づよさがプラスされて、永積さんの声が体の芯をつき抜ける。
ホールなのに2曲めからスタンディングで、汗ばむくらい踊るおどる。パッと光浴びて、叫ぶ人たち。
受けとるだけじゃなく、こちらからもエネルギーを外に出すことができるようなライブでした。あー、気持ちよかった!

永積さんは最初から最後まで全力で、次の曲があるから。とか、まだツアーがつづくから。とか、そういう脱力を一瞬も感じさせない。
リズムに体をゆだねるアップテンポな曲でも、じっくり聴かせる弾き語りでも、それは同じ。
自分のすべてを声にのせて、まっすぐにうたう。

深呼吸して、ハナレグミの音の粒を体の中にとりこむ。
透き通っていて、あたたかくて、しょっぱい涙が出る。
体の中の悪いもの、よどんでいたものが全部流れ出て、自分があたらしく生まれ変わるよう。

ホールにはこんなにたくさんの人が集まっているのに、そのひとりずつが「自分だけのために歌ってくれているみたい」と感じられるのが、プロというものなのだろうな。
音楽にかぎらず、絵画でも小説でも、それは変わらない原則だ。

次の日も、その次の日も、ライブの余韻の中をたゆたって、永積さんの声の内側で暮らしている感じがつづく。
SUPER BUTTER DOGの歌詞をひけば「メロディの毛布」みたいなハナレグミの音楽にくるまって、今年の冬も過ごすことになりそうだ。





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Last updated  2009.10.08 08:12:52
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