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本読みのひとりごと

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読むこと、書くことが大好きなbiscuitです。
夫、元気すぎる2人の息子と4人暮らし。

新聞記者を経て、フリーランスライター/エディターに。

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biscuit5750@ Re[1]:木々との対話(09/12) >micoさん こんにちは!すっかりご無沙汰…
mico@ Re:木々との対話(09/12) bisさん、こんにちは。まずは次男くんのご…
biscuit5750@ Re[1]:さようなら、クウネルくん(01/27) >micoさん お久しぶりです! コメントを…
mico@ Re:さようなら、クウネルくん(01/27) クウネル。新装された表紙を見てお別れし…
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2009.10.09
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カテゴリ:キャンプと山登り
川辺でキャンプ

鮎が暮らす清流のほとりで、キャンプをしてきました。
高原では何度かキャンプをしたけれど、河原は初めて。
かまどの設備があったので、焚き火にも初挑戦。

火のそばで

火は、きれい。
燃え上がる炎は、一瞬も同じ場所にとどまっていない。
ちろちろと舌をのばしては、引っ込める。
うちわで風を送ると、炭の内側で、遠い街灯りのように埋み火が光る。
くまとふたりで、コーヒーを飲みクッキーをかじりながら飽きずにながめる。
薪と炭が燃えつき、くすぶるだけになっても、手をかざすといつまでもあたたかい。
頭をそらせば、満天の星。月がしずむと、暗くなった夜空に、天の川がくっきり見える。
火には、人の心をひとつところに集めるふしぎな力がある。

焚き火の後は寝袋にくるまって、川の音を聞きながら眠る。
聴覚が敏感になって、遠くの音もすごく近くに感じる。
くまは、「第六感がひらかれる気がする」と言っていた。

朝霧

朝、目がさめたら、ふいに物語のアイディアが降りてきて、足だけ寝袋に入ったまま手帳を広げて書きとめる。
氷山のうかぶ暗い海に、一年に一度の明るい光が差し込んで、ふだんは見えない水面下の全体像がぱーっと見えたような感じ。
くまがいれてくれたコーヒーを飲みながら、河原で一気に書き上げる。キャンプの魔法がとけないうちに。
キャンプの朝の明晰さは、すごく集中できたヨーガの後の瞑想に似ている。
自分が透明な導管になって、体の中をきれいな水がざーっと通りぬけてゆくような。
これからキャンプに行くときは、潜在意識にたずねてみたいことをひとつ、用意しておくことにしよう。
アクセスしやすくなる、扉が開きやすくなる機会をむだにする手はない。

河原のキャンプ場にはチェックアウトタイムがないので、朝霧に濡れたテントをゆっくり乾かし、その間にフライパンでピザを焼いて食べる。
ピザ生地はヤミーさんのサイトを参考に、上に塗るトマトソースは、高山なおみさんの「今日のおかず」からいただいたレシピ。
アウトドアで粉ものを焼くのがひそかな夢だったので、夢が叶ってうれしい気持ち。

川では釣り人が鮎釣りに興じ、セグロセキレイが水面をスキップするみたいに飛んでゆく。
水のある場所で過ごす時間は、心身の詰まりをとって流れをよくしてくれる。
山もいいけど川もいい、今度は海にも行きたいね、と話し合いながら清流を後にする。
回を重ねるごとに新たな魅力を発見して、ますますキャンプにとりつかれるわたしたちなのでした。





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Last updated  2009.10.09 10:17:34
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