テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:海外時事問題
■なんつーか >公表しなくても法令には違反せず、今回はインドネシア側の要望に応えるための措置といえるが、自衛隊の海外派遣という繊細な問題だけに、防衛庁側の態度に批判もでそうだ。 公表しなくても法令違反ではない、インドネシア側に要望に応える為の措置と言いつつも何とか問題にしてやろうという魂胆が見え隠れしているように思うのは私が捻くれているからでしょうかw ■まぁ政府与党の国防族や防衛庁側にすれば当然の反応ですね。 ■いや、毎日新聞が言いたい事そのまま書いてくれましたね。 >同法(某S氏注・自衛隊法)によると、派遣された自衛隊員には「任務遂行のための武器使用」は認められておらず「自己」か「職務を行うに伴い自己の管理の下に入ったもの」の生命、身体が脅かされない場合にのみ武器使用が可能になる。 >停戦監視にあたる自衛官の目前で二つの勢力による銃撃戦が起きた場合、当事者同士がお互いに撃ち合っている限り、自衛官は何もできない。 >どちらかの勢力が自衛官に向けて発砲した段階で初めて威嚇射撃が可能になるとの解釈だ。 これほど的確な指摘の記事は初めて見たような気がします。 毎日新聞恐るべし。 但しこの部分の >停戦監視にあたる自衛官の目前で二つの勢力による銃撃戦が起きた場合、当事者同士がお互いに撃ち合っている限り、自衛官は何もできない。 何もできないというのは語弊があります。 この場合「停戦監視」という任務を現行法で遂行する手段が一つだけあります。 そう、銃撃戦をしている二つの勢力の間に自衛隊が割り込むんです。 そうすれば自衛隊は二つの勢力から攻撃されているという解釈が可能になりますから正当防衛として反撃できるんですね。 え?冗談? 冗談で言えればさぞ楽しいでしょうね。 「PKF本体業務」と「任務遂行のための武器使用」は実はカンボジアPKOの時以来の課題なのです。 カンボジアPKOの際もPKF後方支援業務に派遣されたという建前ですが、以前の日記でも紹介したように、「情報収集班」「医療支援班」と称して実際にはPKF本体業務に相当する行為を行っておりました。 当時の情勢からポルポト派による投票所襲撃-実際になかった-が懸念されていました。 もし万が一日本人スタッフのいる投票所が襲撃された場合「医療支援班」と称する「救出チーム」が駆けつけても正当防衛と緊急避難でしか発砲できない為に襲撃側と投票所の間に割り込んで自衛隊が攻撃されている状況を作る為に編み出された伝統の苦肉の策なのです。 しかも、それに備えて実際に派遣された施設部隊の中からレンジャー章を持つ隊員を集めて訓練していたそうです。 カンボジアでは幸いにしてそのような事例は起こらず、現実として起こらないと問題を直視できない国会で取り上げられる事すらなく「任務遂行のための武器使用」の問題は棚上げされたままPKF本体業務凍結のみが先行して解除されました。 まさしく永遠の14歳さんの仰る「政治の貧困が国民や兵士に犠牲を強いる結果に繋がる」と言う最悪の事態が起ころうとしているのです。 ですから私は「任務遂行のための武器使用」を認めない限りPKF本体業務には参加すべきではないと主張するのです。 さて、陳腐なアジテーションwはさておき記事にある森陸幕長の記者会見の記事をどうぞ。 ■まぁ現場の人間としては当然の主張だと思います。 しかし、手足を法律で縛られ、持っていく武器にはいちゃもんをつけられ、「海外派兵」だの「侵略」だの「皇軍の再来」だのと罵られながらも立派に任務を遂行するのは並の精強度ではありませんよね。 余談ながら、カンボジアPKOの際はタケオ基地の前まで平和団体が押しかけて おーい! 帰ろうよ! 軍隊でカンボジアの 平和は生まれない 日本軍=自衛隊の海外派兵反対! と言う垂れ幕を掲げたそうな。 結論を簡単に言えばカンボジアに道路を作ったのも、民主的な選挙ができたのも、社会党やピースボートの力はなく、亡くなった中田さんや自衛隊を含めたカンボジアPKO()の成果であったと言う事ですよ。 ■簡単な事ですね。 参加するなら基準を変えろ、ダメなら参加させるなと。 参考 ・「兵士に聞け」杉山 隆男【著】 ・「ああ、堂々の自衛隊」宮嶋茂樹【著】 ・JOG(032) カンボジアに命を捧げた日本人青年(国際派日本人養成講座) ・JOG(076) PKO常識のある人、ない人(国際派日本人養成講座) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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