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2005.03.06
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テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:海外時事問題
イラクで拉致・解放の女性記者 米軍が車誤射、1人死亡 3月6日2時30分 (産経新聞)
 【パリ=山口昌子】イタリア左派系紙、イル・マニフェストは四日、イラクで武装勢力に拉致されていた同紙女性記者ジュリアナ・スグレーナさん(56)が同日、一カ月ぶりに解放されたものの、車でバグダッド空港に向かう途中、米軍に誤射されたと発表した。スグレーナさんは負傷、同行していたイタリア情報機関員一人が死亡した。
 事件が起きたのは米軍検問所で、車にはスグレーナさんと情報部員三人が乗っていた。車が検問所に設置されたコンクリート製ブロックの脇を通り過ぎ、速度を上げたところを撃たれたという。死亡した情報部員以外の二人も負傷した。情報部員はスグレーナさん解放の仲介に当たっていた。
 AP通信によると、駐留米軍は発砲を認めたうえで、「車は猛スピードで検問所に向かって走ってきた」と釈明している。イタリアのベルルスコーニ首相は直ちに駐イタリア米大使を呼び、事情説明を求めた。ベルルスコーニ政権は約三千人の部隊を派遣している。
     ◇
 ブッシュ米大統領は四日、インディアナ州からの帰路に搭乗していた大統領専用機、エアフォース・ワンの機内からイタリアのベルルスコーニ首相に電話し、誤射について遺憾の意を伝えた。マクレラン米大統領報道官によると、大統領は米当局がイタリアと協力して全面的に捜査すると約束した。国防総省報道室は「事件の詳細な経緯について情報を収集中だ」としている。(ワシントン 近藤豊和)
■さて、当初全く興味がなかったんですがこの事件を受けて某所で

>米軍はとてもまともな治安維持活動を行える状態には無いことを物語ってます。

と言う書き方をする人がいたので

>誤射と誤爆は戦場のお約束ですから。
>どういう状況で誤射されたのか知りませんがそう言うのは早計では?


と私がコメントしたところ

>そうですね。
>そもそも治安維持する気など無いのかも知れませんね。


と言う見当違いの返事が返ってきて、しかも私の疑惑とやらに話が脱線したので何故か興味が出てきましたw
で、銃撃された状況を調べてみると


>駐留米軍の発表によると、バグダッドの検問所でパトロールをしていた兵士が検問所に向かって猛スピードで走ってくる車を発見。
>制止の警告に従わなかったため、エンジンに向かって発砲したという。

解放直後の記者を米軍誤射(デイリースポーツ)


>米国防総省はこの銃撃について、米兵は検問所に急速に接近してくる車両に各種の合図を送り、警告射撃もしたが停車しなかったため、やむなくエンジン部分を狙って撃ったものだと釈明した。
米軍誤射: 伊女性記者ら死傷 米大統領報道官が遺憾表明(毎日新聞)


>当時バグダッド空港に向かっていた護送車は、武装集団からの銃撃を避けようと猛スピードで走っていたが、逆に検問所付近で不審がった米兵の銃撃を受けた。300~400発の弾が撃たれたとの証言もある。別の治安当局員1人も負傷した。
イラク: 誘拐された伊紙女性記者が帰国(毎日新聞)


>イタリア情報当局の車が検問所で停止しなかったため、米軍が銃撃したとみられる。米大統領報道官は4日、遺憾の意を表明した。
拉致の伊女性記者解放…米軍銃撃、同行の情報局員死亡(読売新聞)


>伊メディアによると、スグレナさんは解放された後、交渉に関係した伊国防省情報・軍事保安部の情報部員らに付き添われ、車列を組んでバグダッド国際空港へ向かっていた。米軍検問所を通った際、米兵が突然車列を銃撃し、スグレナさんに覆いかぶさった情報部員が射殺された。スグレナさんも肩を撃たれ、他の情報部員2人も負傷して病院へ運ばれた。
>バグダッドの第3歩兵部隊は「検問所へ向かって来た車両を制止しようとして警告したが、運転手が止まらず、兵士らがエンジンを撃った」との声明を発表。ロイター通信によると、ブッシュ米大統領は4日、ベルルスコーニ伊首相に電話して遺憾の意を伝えた。マクレラン米大統領報道官は同日、「ブッシュ大統領は伊政府と連携し、事件の徹底解明にあたることを首相に確約した」と述べた。

イラクで拉致のイタリア記者解放 米軍、検問で銃撃(朝日新聞)


>多国籍軍の声明によると、スグレナさんは解放後、情報部員らと共に、出国のためバグダッド国際空港へ向かっていた。検問所の米兵が高速で近付いてくる車に停車するよう、携帯電灯や威嚇射撃などで合図を送ったが、応じる様子がなかったため、車のエンジン部分へ向けて発砲したという。
>情報部員の1人が、スグレナさんをかばうように体を預け、銃弾を受けて死亡した。駐留米軍によると、発砲した兵士らは、車中にスグレナさんらがいることを知らなかったという。

拉致の伊女性記者、解放直後に米軍の誤射で負傷、イラク(CNN Japan)


これらの報道からとりあえず「ほぼ事実」と読みとれる事は

・イタリア人記者を乗せた車は米軍の検問所で銃撃された。

と言う事ぐらいですかね。
次に「恐らく事実」と読みとれるのは

・イタリア人記者を乗せた車は米軍の検問所に猛スピードで接近してきた。
・その為検問所の兵士は検問所に急速に接近してくる車両に各種の合図を送り、警告射撃を行った。
・しかし、停車しなかったため、車を撃った。


まぁ正直なところ、もう少し状況がハッキリしない事には何とも言えませんが・・・

さて、これらの状況をふまえるとあくまで私の個人的な仮説と断った上で書きますが

1.当時バグダッド空港に向かっていたイタリア人記者を乗せた護送車は、武装集団からの銃撃を避けようと猛スピードで走っていた。

2.その為、検問所に差し掛かってもスピードを落とす事ができなかった。

3.検問所の米兵は向かって来た車両を制止しようとして停車するよう、携帯電灯や威嚇射撃などで合図を送った。

4.護送車は警告や威嚇射撃をゲリラの攻撃と勘違い、車が逆に速度を上げた為にテロ攻撃と勘違いした米兵が車を銃撃。

つー事なんじゃないかなと。

まぁ少なくとも米軍陰謀説だけは有り得ないと思いますよ。
根本的に米軍の陰謀ならイタリア人記者は間違いなく検問所で死んでますし、少なくとも米軍の検問所で誤射をよそおってってのはないでしょ。
街道でゲリラが襲ったかのように見せかける方が隠蔽しやすいですから。

それ以前に米軍がかのイタリア人記者を殺さないといけない理由というのが全く理解できません。
となると米軍誤射説ぐらいしか残らないわけで。

そう言えば、確か2003年9月にも米軍がイタリア人外交官コルドーネ氏の乗った車に発砲してイラク人通訳1人を殺害した事件もありましたね。
そのときも、外交官の乗った車が幹線道路上にある米軍検問所で米軍の車列を追い越そうとした際、監視の米兵が何度か制止の合図をした後、発砲してきたという話でしたが、なんでこうイタリアの中の人は米軍に誤射されるんでしょうね?

さて、この事件に関してとても良い論評を発見したので、私の駄文によるまとめに替えさせていただこうと思います。
伊情報局員米軍銃撃で死亡に思ふ 2005/03/06 10:01:36 AM (kapon2さん)
(前略)
 なんとも残念な話ではあるが、混乱している状況においては十分起きうる話であろう。原因の一つに米軍検問所で停止しなかったと言われており、もしこれが本当ならば致命的なミスである。また、こうした混乱状況の中では情報の伝達が非常に難しく、あらかじめ解放者を乗せたイタリア関係者の車輌が通過する旨の連絡が検問所に届いていなかったという可能性もある。
 いずれにしても、混乱している場合にはほんの小さなミスで命を落としかねないという事例である。戦争とは、この状況がずっと続いている状況のことであり、何が起こるかわからないし、何が原因で命を落とすかもわからない。要は、普通の平和な生活の中での常識が通らないのであり、ルール通りにはいかないのが戦争である。

 で、今日は何が言いたいのかというと、戦闘地域での命は誰が守ってくれるのかということ。
軍人の場合は、自らが銃を取り自分の生命を脅かす敵を払いのけることができるし、兵隊同士のチームワークによって生命が維持される。特に、戦闘に至っては、綿密な作戦計画によって秒刻みの行動によって維持される。
 これに対して、文民は自ら戦うことなく、綿密なチームワークも期待できない。自らの生命を維持するための手段がほとんどないに等しいのだ。真っ当な危機管理能力があるとすれば、「近づかない」「関わらない」ことが一番となる。
 しかし、取材など何らかの理由で足を踏み入れることとなった場合、結局文民の身を守る役割が軍隊に課せられることになる。しかし、綿密な計画によって維持されている軍隊にとって、指揮系統に全く従わない文民が入り込んでくることは、いわば致命的な穴を作り上げることにほかならない。
特殊部隊など他人の命を救うことを使命とする部隊もあるが、大部分の軍隊は自ら(軍人)の命を相互に助け合うためで精一杯だ。軍隊で上官命令が絶対というのは、内容がいいか悪いかではなく従わねば(一致団結しなければ)死ぬという危機管理から発生しているものであるが、いいか悪いかの判断で動く文民はその行動系統を阻害するだけなのだ。

 今回のイタリア女性記者を引き取りに行ったイタリア情報局員が死亡したのも上記の欠陥によるものである。文民の中には自分の身は自分で守っていると錯覚している輩も多いようだが、結局の所、生命の維持のためには多くの人の助けを借りているということを忘れている。亡くなったイタリア情報局員はどの程度危機感を感じ、死ぬかもしれないと思っていたかはわからないが、このイレギュラーな任務に対して、果たして死に値する代価を得ていたのだろうか。多分、イタリア情報局員の本来任務の範疇であれば、そうそう死に直面することはなかっただろう。
 この事件を米軍の誤射と非難する向きもあるが、米軍兵は正当な危機管理に基づいて行ったと思われるのであって、むしろ危機管理のなかった文民にこそ一人の命の重みを感じて貰うべきであろう。平和、生命の維持のプロセスはどのようにして勝ち取られてきたかをよく考えてみるべきである。





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Last updated  2005.03.06 15:13:23
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