テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:海外時事問題
■さて、当初全く興味がなかったんですがこの事件を受けて某所で >米軍はとてもまともな治安維持活動を行える状態には無いことを物語ってます。 と言う書き方をする人がいたので >誤射と誤爆は戦場のお約束ですから。 >どういう状況で誤射されたのか知りませんがそう言うのは早計では? と私がコメントしたところ >そうですね。 >そもそも治安維持する気など無いのかも知れませんね。 と言う見当違いの返事が返ってきて、しかも私の疑惑とやらに話が脱線したので何故か興味が出てきましたw で、銃撃された状況を調べてみると >駐留米軍の発表によると、バグダッドの検問所でパトロールをしていた兵士が検問所に向かって猛スピードで走ってくる車を発見。 >制止の警告に従わなかったため、エンジンに向かって発砲したという。 解放直後の記者を米軍誤射(デイリースポーツ) >米国防総省はこの銃撃について、米兵は検問所に急速に接近してくる車両に各種の合図を送り、警告射撃もしたが停車しなかったため、やむなくエンジン部分を狙って撃ったものだと釈明した。 米軍誤射: 伊女性記者ら死傷 米大統領報道官が遺憾表明(毎日新聞) >当時バグダッド空港に向かっていた護送車は、武装集団からの銃撃を避けようと猛スピードで走っていたが、逆に検問所付近で不審がった米兵の銃撃を受けた。300~400発の弾が撃たれたとの証言もある。別の治安当局員1人も負傷した。 イラク: 誘拐された伊紙女性記者が帰国(毎日新聞) >イタリア情報当局の車が検問所で停止しなかったため、米軍が銃撃したとみられる。米大統領報道官は4日、遺憾の意を表明した。 拉致の伊女性記者解放…米軍銃撃、同行の情報局員死亡(読売新聞) >伊メディアによると、スグレナさんは解放された後、交渉に関係した伊国防省情報・軍事保安部の情報部員らに付き添われ、車列を組んでバグダッド国際空港へ向かっていた。米軍検問所を通った際、米兵が突然車列を銃撃し、スグレナさんに覆いかぶさった情報部員が射殺された。スグレナさんも肩を撃たれ、他の情報部員2人も負傷して病院へ運ばれた。 >バグダッドの第3歩兵部隊は「検問所へ向かって来た車両を制止しようとして警告したが、運転手が止まらず、兵士らがエンジンを撃った」との声明を発表。ロイター通信によると、ブッシュ米大統領は4日、ベルルスコーニ伊首相に電話して遺憾の意を伝えた。マクレラン米大統領報道官は同日、「ブッシュ大統領は伊政府と連携し、事件の徹底解明にあたることを首相に確約した」と述べた。 イラクで拉致のイタリア記者解放 米軍、検問で銃撃(朝日新聞) >多国籍軍の声明によると、スグレナさんは解放後、情報部員らと共に、出国のためバグダッド国際空港へ向かっていた。検問所の米兵が高速で近付いてくる車に停車するよう、携帯電灯や威嚇射撃などで合図を送ったが、応じる様子がなかったため、車のエンジン部分へ向けて発砲したという。 >情報部員の1人が、スグレナさんをかばうように体を預け、銃弾を受けて死亡した。駐留米軍によると、発砲した兵士らは、車中にスグレナさんらがいることを知らなかったという。 拉致の伊女性記者、解放直後に米軍の誤射で負傷、イラク(CNN Japan) これらの報道からとりあえず「ほぼ事実」と読みとれる事は ・イタリア人記者を乗せた車は米軍の検問所で銃撃された。 と言う事ぐらいですかね。 次に「恐らく事実」と読みとれるのは ・イタリア人記者を乗せた車は米軍の検問所に猛スピードで接近してきた。 ・その為検問所の兵士は検問所に急速に接近してくる車両に各種の合図を送り、警告射撃を行った。 ・しかし、停車しなかったため、車を撃った。 まぁ正直なところ、もう少し状況がハッキリしない事には何とも言えませんが・・・ さて、これらの状況をふまえるとあくまで私の個人的な仮説と断った上で書きますが 1.当時バグダッド空港に向かっていたイタリア人記者を乗せた護送車は、武装集団からの銃撃を避けようと猛スピードで走っていた。 2.その為、検問所に差し掛かってもスピードを落とす事ができなかった。 3.検問所の米兵は向かって来た車両を制止しようとして停車するよう、携帯電灯や威嚇射撃などで合図を送った。 4.護送車は警告や威嚇射撃をゲリラの攻撃と勘違い、車が逆に速度を上げた為にテロ攻撃と勘違いした米兵が車を銃撃。 つー事なんじゃないかなと。 まぁ少なくとも米軍陰謀説だけは有り得ないと思いますよ。 根本的に米軍の陰謀ならイタリア人記者は間違いなく検問所で死んでますし、少なくとも米軍の検問所で誤射をよそおってってのはないでしょ。 街道でゲリラが襲ったかのように見せかける方が隠蔽しやすいですから。 それ以前に米軍がかのイタリア人記者を殺さないといけない理由というのが全く理解できません。 となると米軍誤射説ぐらいしか残らないわけで。 そう言えば、確か2003年9月にも米軍がイタリア人外交官コルドーネ氏の乗った車に発砲してイラク人通訳1人を殺害した事件もありましたね。 そのときも、外交官の乗った車が幹線道路上にある米軍検問所で米軍の車列を追い越そうとした際、監視の米兵が何度か制止の合図をした後、発砲してきたという話でしたが、なんでこうイタリアの中の人は米軍に誤射されるんでしょうね? さて、この事件に関してとても良い論評を発見したので、私の駄文によるまとめに替えさせていただこうと思います。
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