イラク駐留を継続 多国籍軍 安保理が合意 6月1日15時54分 (産経新聞)
【ニューヨーク=長戸雅子】国連安全保障理事会は三十一日、イラク情勢に関する協議を行い、イラク移行政府が要請した多国籍軍の駐留継続で合意した。安保理はさらに、多国籍軍がイラク治安部隊に対し、任務遂行に必要な訓練や教育を継続して行うことを歓迎するとした。
移行政府のジバーリ外相はこの日午前の公式協議で、恒久憲法の起草作業が本格化する今後、武装勢力による攻撃が激化する可能性があることを指摘し、イラクの治安部隊が全面的に治安権限を引き継げる状況にないと指摘。治安維持のため多国籍軍駐留を継続するよう各国に正式に要請した。
米国のパターソン国連代理大使も「多国籍軍撤退の明確な期限設定はないが、必要を超えた駐留はしないし、イラクの人々が深刻な治安状況に対処できるようになるまで撤退もしない」と述べた。
ジバーリ外相はさらに隣国シリアが「外国人テロリストと旧政権の残党がイラク入りする主要ルートになっている」と主張し、シリアに対策強化を求めた。
昨年六月に採択されたイラクに関する安保理決議一五四六は多国籍軍の任務に関して「イラク政府から要請があった場合、あるいは決議採択から一年後に検討する」と規定しており、見直しの期限が迫っていたが、イラク側が駐留期限の延長を申し出た。
イラクの駐留継続合意 多国籍軍に“お墨付き” 6月1日11時36分 (共同通信)
【ニューヨーク31日共同】国連安全保障理事会のロイ議長(デンマーク国連大使)は5月31日、報道陣向け声明を発表し、安保理メンバー国がイラクの多国籍軍駐留継続について同意したことを明らかにした。
同意により、米軍を主体とする多国籍軍は、昨年6月採択の安保理決議1546に従い、イラクが正統政府を樹立し「政治移行プロセスが完了するまで」駐留を継続するとの国連の“お墨付き”をあらためて得たことになった。決議1546は正統政府を今年12月31日までに樹立するとしている。
イラクのジバリ外相が同日の公開協議で、テロ多発を理由に駐留継続を正式要請したことを受け、安保理が非公開協議で継続の是非について論議。メンバー国の総意で継続が決まった。
■自衛隊の撤退議論にも絡んでくる話な訳ですが、年内撤退は厳しい様相を呈してきました。
結局期限を守るか、政治プロセス完了までいるのかという話になってくるんですね。
今までは人道支援がメインでしたがこれからは大規模インフラ支援事業がメインになるわけで、そうなると正直なところサマーワで自衛隊にできることはもう少ないと思うんですがね。
まぁ日本では
国連が安保理決議1546で多国籍軍にお墨付きを与えていると言う事実は無視されているわけで、今回のように駐留延長が安保理で決まったとしても国内世論には何の影響もないんでしょうがね。
参考リンク
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【総力特集】 多国籍軍参加問題 【徹底解説】
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【総力特集】 多国籍軍指揮権問題 【徹底解説】