テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:自衛隊・イラク関連
■まぁこのブログをご覧の皆様からすれば「何をいまさら」と言った話題ですが…(汗 繰り返し言ってきたことですが国連安保理決議1483に基づきイラク特措法が作られ、国連安保理決議1511によって統合司令下にある多国籍軍に対し「あらゆる必要な措置を講じる権限(all necessary means)」が認められ、国連安保理が加盟国に対しあらゆる貢献を求めた事によりCPA統治下のイラクに自衛隊を派遣し、国連安保理決議1546に基づいて編成された多国籍軍に自衛隊が加わった訳ですね。 ですから「多国籍軍の駐留切れと共に撤退するのがイラクにも我が同盟国たる米帝にも尤も波風経たない方法でしょうね」と言い続けてきた訳で。 しかしまぁ今回ほど一つの法律について詳しく勉強したことはありませんでしたがイラク特措法と言うのは見事な法律ですねぇ。 これらイラク派遣をめぐる経緯については某所(特にここやそこ)で議論しましたが ・1483が決議されたのはいつか。 ・イラク特措法ができたのはいつか。 ・1511が決議されたのはいつか。 ・自衛隊が派遣されたのはいつか。 ・1546が決議されたのはいつか。 ・自衛隊が多国籍軍入りしたのはいつか? などを調べるにつれ、なんとまぁ日本の役人と言うのは見事なもんだろうかと感心すらしました。 いまさら繰り返すまでも無いかもしれませんが、インド洋派遣もイラク派遣も本音は事実上対米支援な訳ですが、あくまで建前は「テロ特措法」や国連安保理決議1483の要請に基づき成立した「イラク人道復興支援特別措置法」に則って行われている訳です。 日本独特の「本音と建前文化」と言いますか「それはそれ、これはこれ」と言うことでさらっと流しますw で、繰り返し繰り返し言ってきたように国連安保理決議1546によれば多国籍軍の駐留期限は >・2005年1月31日までに直接選挙を実施。移行政権を樹立し新憲法を制定、05年12月31日までに新憲法下で選出された政権(恒久政権)を樹立。 >・多国籍軍の駐留期限は決議採択から12カ月後、あるいはイラク政権の要求があれば見直す。駐留は(恒久政権が発足し)政治プロセスが完了した後に失効。それ以前でもイラク政権が要求すれば駐留を終える。 と言うことになっています。 05年12月31日までに新憲法下で選出された恒久政権を樹立し、駐留は恒久政権が発足して政治プロセスが完了した後に失効と言うことは事実上05年12月31日が駐留期限という風に解釈されてきました。 まぁその後イラク移行政府は今年5月に国連安保理に対し「自ら治安維持ができるようになるまで」と事実上の多国籍軍駐留延長を求めており、今年6月には安保理メンバー国の総意によりイラクの多国籍軍駐留継続について同意しました。 これにより米軍を主体とする多国籍軍は、昨年6月採択の安保理決議1546に従い、イラクが正統政府を樹立し「政治移行プロセスが完了するまで」駐留を継続するとの国連の“お墨付き”を改めて得ました。 まぁ ■と、英豪軍も撤退したがっているようですね。 まぁそもそも豪軍は完全に自衛隊の為に増派されたようなもんですからねぇ。 これも12月を目処に撤退しろと言う天のお告げなのかもしれません、もしかするとアメリカへの撤退の口実にする為の猿芝居かも…と言うのは下衆の勘繰りですね。 すでにサマーワは復興支援も人道援助からインフラ整備の段階に移っているのでそろそろ自衛隊が撤退しても感謝されても恨まれることは恐らく無いでしょう。 軍隊の行動で一番難しいのは撤退と言いますが、とりあえず撤退までは拝み倒してでも英豪軍に居て貰って来夏を目処にサマーワから撤退するのが得策のようです。 参考リンク ・【総力特集】 多国籍軍参加問題 【徹底解説】 ・【総力特集】 多国籍軍指揮権問題 【徹底解説】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.09.14 06:19:14
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