テーマ:戦争反対(1190)
カテゴリ:自衛隊・イラク関連
■さぁ選挙も終わっていよいよ政治の季節ですね。 >イラク移行政府のゼバリ外相は14日午後(日本時間15日未明)、町村外相とニューヨークの国連本部内で会談し、イラク・サマワで復興支援活動を行っている陸上自衛隊の派遣期限が12月14日で切れることについて、「イラクの政治プロセスが達成され、治安の安定が実現するまで、派遣期間を延長して欲しい」と述べ、派遣延長を正式に要請した。 とうとうイラク移行政府からの正式な駐留延長要請がきました。 12月に撤退しろと言い続けている民主党が今回のイラクの要請をどう評価するのか非常に楽しみです。 移行政府だけかと思いきや ■自衛隊が駐留するサマーワのムサンナ州知事からも >陸上自衛隊が駐留するイラク南部ムサンナ州のハッサン知事は14日の記者会見で、自民党が衆院選で勝利し、小泉純一郎首相の続投が決まったことに歓迎の意向を示した。 (略) >知事は「陸自は復興のために来てくれている。英軍とオーストラリア軍が撤退した後も駐留してほしい。治安はイラク軍や警察で十分に維持できる」と話した。 と言うコメントが届いています。 米帝軍に協力してサマーワを占領しているはずの自衛隊が現場からもっと居てくれと言われる・・・まさしく奇跡の占領軍ですね。 ・・・自衛隊・・・恐ろしい子・・・。 しかし前の選挙で奇跡が起きて民主党が政権を取ったとして、どう対応するつもりだったんでしょうかね? 撤退には最低三ヶ月-余裕を見れば半年-かかる訳ですから民主党が公約通り12月に撤退するのなら今すぐにでも計画を立てて実行に移さなければいけません。 まぁ言ってみれば民主化への産みの苦しみ-中東民主化がいい事かどうかはひとまず置いておきます、民主主義は完璧じゃないけれど中途半端な民主主義であっても少なくともロクでもない王制や独裁のフセインよりはましでしょうから-の時期にあるイラクの残ってくれと言う要請を無視できるんでしょうかね? しかもイラクは中東最大の産油国、我が国の国防を担っている米帝に恩を売る-ある雑誌では日米合同演習の際に冒頭日本のイラクやアフガンへの貢献に対する感謝から始まったという記事がありました、また今まで「教えてやる」という感が強かった合同演習の雰囲気が随分「パートナー」に近付いたと言う自衛隊幹部の感想も載っていた-意味もありますが、私はイラク自衛隊派遣の最大の意義は中東最大の産油国に恩を売っていると言うことに尽きると思います。 無論米国のイラク侵攻への論理には一種の「独善性」があることも事実ですが、国際法の解釈次第では米国の論理に正当性の余地もあるわけです。 とどのつまりは「独仏さえイラクが大量破壊兵器を持ってないという保証はしなかった」という事ではないかなぁと。 話がそれました、まぁこの州知事の言葉を額面通り受け取るわけにはいかないなというもの本音ですがね。 >その上で「小泉首相がサマワを訪れ、市民が日本に何を期待しているのか理解を深めてほしい」と話し、日本の支援によるインフラ整備に期待を表明した。 >知事は、政府開発援助(ODA)による火力発電所の早期建設や自衛隊の復興支援活動をさらに増やすよう、日本側に要望した。 要は「金を落とす自衛隊」は居てくれと言う事で「金を落とさない自衛隊」になったときにどうなるかが鍵でしょう。 撤退したら見捨てたと言われ、延長したら対米追従だと言われる。 まぁ何とややこしいものだろうと思いますねぇ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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