決戦の日。
この、何より大事な日に、私は職場の慰安旅行へ行かねばなりません。とは言うものの家にはケーブルテレビなんて入ってないし、地方局だからTBSの放送もないし、家にいたって、ネットで情報を漁るしかないんだけれども。ああもう・・・・・・。明日は、なにがなんでも早く帰ってくるぞ!!「老人とおばさんの集団」と揶揄された、その屈辱を晴らしてほしい。いいプレーをしても、「ベテランなんだからあれくらいできるだろう」と当り前のように言われ、ちょっと不調だと「ほらやっぱりトシだから・・・」と言われる。ものすごい、矛盾した評価。これがもし若いチームだったなら、いいプレーをすれば「若いのに凄いね」と言われ、ミスをしても「まだ若いから仕方ない」と言われるんだろう。解雇され、バレーボールを奪われた選手もいる。交通事故で瀕死の重傷を負った選手もいる。「名門」の凋落を、最期まで見届けなければならなかった選手もいる。彼女たちは、今までどんな思いでバレーボールを続けてきたんだろう。その理由のひとつは、きっと「勝ちたい」から。どうして「勝ちたい」のか。“お家芸”と言われた、バレーボールの黄金時代に少女時代をすごした彼女たちの脳には、「日本のバレーは強い。勝利あるのみ」ということが刷り込まれているから。そして、勝利の素晴らしさを知っているから。彼女たちと一緒にプレーする事で、彼女たちのプレーを間近で観る事で、若い選手たちにもきっとそれは刷り込まれていくはず。彼女たちが勝利を掴み取る事で、もう一度、バレーは本来の“お家芸”と呼ばれるようになるかもしれない。本当は、彼女たち無しでも、そんなバレーボーラーが育てばよかった。育てればよかった。でも、ここ数年、それが為されなかったのは、もう周知の事実。パイオニアには勝ってほしい。日本のバレーボールの、“勝利”のために。