アタックNo.1
近所の子のお誕生会でもらってきた風船がここ数日家の中にころがっていた。ひな祭りの晩はその風船でいつの間にか家族四人のバレーボール大会が始まった。といっても試合ではなく、輪になって風船を次々につくだけだ。この何気ないことが、2歳の娘には相当エキサイティングなことらしい。だれかが風船をつくごとに大笑いでよろこび、自分のところにくるといっそう興奮してよろこぶ。バレーにちなんで「くるしくったってー♪」と水を向けると、アタックNo.1の主題歌の続きを歌い出す。(ドラマ版のDVDをほぼ全編観て、こんなナツメロを2歳にして歌える。)ところが、興奮のあまりその歌も途切れるほど、風船にエキサイトしていた。「おもちゃだ、子供向けDVDだ、」と大人の目線で頭をひねるより、こどもにとって楽しいことは、案外そんなところにころがっているのだ。