カテゴリ:77年英国
近年になって続々と往年のライブや未発表音源が出まくっているジェントル・ジャイアント。 演奏力ありまくりな彼らにしては意外なことに、現役活動中にリリースされたライブ盤はこれだけ。 1976年の9月から10月にかけてヨーロッパを回った際のライブの模様が収録されています。 メンバーは5作目から不動の5人。 当時のレコードのブックレットから引用された5人の担当楽器・年齢・出身地が載っていたので転載してみます。 ゲイリー・グリーン:ギター、マンドリン、リコーダー、ボーカル/25歳/マスウェル・ヒル レイ・シュルマン:ベース、バイオリン、ビオラ、トランペット、リコーダー、ボーカル/26歳/ポーツマス ケリー・ミネア:キーボード、ビブラフォン、フルート、チェロ、リコーダー、ボーカル/27歳/ドーセット デレク・シュルマン:ボーカル、サックス、リコーダー、ベース/28歳/ポーツマス ジョン・ウェザーズ:ドラム、パーカッション、ビブラフォン、ボーカル/29歳/スウォンジー 演奏能力高すぎ&編曲鬼すぎのためすでに大ベテランの域に達しているような気になってたけど、5人ともまだ20代なんだよね。 まったく、三十路前にしてここまで極めちゃってていいの!? 逆算すればデビュー作の時点ではゲイリーなんて10代ですよ10代。 2でのリコーダー+ストリングス+ビブラフォンによる幻想的なアンサンブルは筆舌に尽くしがたいものがあります。 この曲はオリジナルだとケリーの独唱で始まるんだけど、きっと声量が足りないんだろうね、見事なリコーダーの合奏にアレンジしちゃってます。 それでもみんなで歌う重唱パートはさすがです。 オリジナルではケリーが繊細な歌声を披露していた6はデレク兄貴に歌ってもらってます。 兄貴はその体格を見れば妙に納得の強い喉の持ち主で、散々飛ばしまくった後でも息切れをほとんど起こしていない人。 10分を越えるアレンジが施されていて、かなりヘヴィなギターも出てきます。 そして5分を過ぎたあたりから出てくる全員パーカッション! これね、こうして音だけ聴いてても迫力充分だけどね、映像で見るともう鼻血出ますよ。血圧上がること確実ですよ。 続く7はスタジオ・バージョンが霞んでしまうほどの強烈なインパクトを放っています。 こっちのバージョンがあまりにかっこよすぎるから直後にスタジオ盤を聴くと物足りなく感じちゃうんだ。 8は珍しくカバー。 バイオリンというよりフィドルといった方が正解なメリケンフォークっぽい小曲に仕上げています。 スタジオ盤よりはるかに勢いはあって、だけど飛ばしすぎ暴走にはならずちゃんと速度は守ってる。 常々言ってることだけどこの人たち、本当にタイム感が素晴らしいね。 完成度が非常に高く、彼らの魅力を余すところなく伝えてくれてるのでライブ盤といえどもジェントル・ジャイアント最初の一歩として選んでもまったく問題なしだよ。 ところで私が買ったのは2枚組で、そのお相手はなぜか最終作の「シヴィリアン」。 何故にこんな中途半端なカップリングなんでしょうか? 収録時間の問題? 公式サイト お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月30日 14時43分29秒
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