カテゴリ:71年英国
前回クリス・ハーウッドを聴いた時、バイオリンのピンポイント攻撃にやられてしまったのでジョニー・ヴァン・デレク(デレクなのかデリックなのかはっきりしろや)参加作品を探しました。 すると運良く何枚か持っていて、その中からケヴィン・エアーズの3枚目のソロ「ホワットエヴァーシーブリングスウィーシング」を選んでみました。 そのヴァン・デレクは7でテキトーなダルさが心地よいバイオリンを披露しています。 この曲3分あたりで後ろを“ジョイ・オブ・ア・トイ・コンティニュード”(ソロ1作目「ジョイ・オブ・ア・トイ」の1曲目)が通過するのが面白い。 卵から生まれ出る赤ん坊がうじゃうじゃいるなんとも気色悪いジャケが有名だよね。 籠の右の方にはお小水垂れてる子供もいるし… 冒頭から期待を裏切らず不気味かわいいエアーズ・ワールド炸裂です。 空を泳いでいるような落ち着かない曲調で、この人は「今日は妖精さんとピクニックをしました」とか素で日記に書いてそうだなあ。 しかし歌声は低音で渋いんで、インクレディブル・ストリング・バンドなんかとはちょっと趣が違っています。 まさしく野原でスキップ♪していそうなキュートな小品もあれば、唸っているような呟きに終始支配されている曲もあり、まとまりのある演奏もお見事。 いろんなタイプの曲が収録されているけど根っこではちゃんとつながっていて、まるでB級コメディのサントラみたい。 デイヴィッド・ベッドフォードによるアレンジメントはさすがの一言だね。 かつてのチームメイトがタイトル曲で高音コーラスを提供しています。 ロバート・ワイアットの歌っておくすり感を出すのにうってつけだなー。 ラスト曲でのフルートは本当に子守唄みたいです。 うーん、リラックスできるわ。 そんなわけで、次のレビューはこのラスト曲で素敵なフルートを吹いているディディエ・マレルブ参加作に決定! ケヴィン・エアーズ公式 日本語公式 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年05月12日 17時55分11秒
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