カテゴリ:72年英国
前回紹介したリック・ウェイクマンの「地底探検」で歌っていた2人のシンガーのうちの1人、アシュレイ・ホルトはウォーホースでも歌っていました。 ウォーホースには第1期ディープ・パープルのメンバーだったニック・シンパーがいて、アシュレイはそのパープルのオーディションに落ちていて、マック・プールはロバート・プラントとの仲がよろしくなかったために?ジミー・ペイジからのオファーを蹴ってレッド・ツェッペリンの一員になり損ねた人物で… なんつーか曲者揃いです。 実はウェイクマンもこのバンドとは深いつながりがあって、デビュー前の鍵盤奏者はウェイクマンでした。 遅刻ばっかしていたため他のメンバー激怒→解雇。 らしいっちゃあらしいが。 ギタリストがジェド・ペックからピーター・パークスに交代。 「ステージ上で殴り合いの末」脱退したらしいですが、誰と殴りあったのかは不明です。 私の予想では気性が荒いマックが有力ですが、喧嘩が強そうなアシュレイも有力候補。 ニックが「ギター弾きまくってうざいのよ!」とボコりにいったのかなあとも考えたんだけど… 2作目にして最終作の「レッド・シー」でもギター弾きまくってます。 ジェドはどっちかというと甘めのトーンで弾いてたけど、ピーターはソリッド。 そのフレージングは心なしかリッチー・ブラックモアに似てますね。 よってニックが「ブラックモアを想起させるようなギタリストなんていらないわっ」と殴ってしまった説は消えました。 アシュレイの歌は前にも増して哀愁味たっぷりで、がなり声はやっぱりかっこいいし暑苦しい。(できれば真夏生まれであってほしいね) とはいっても前作ほどにはがなっていなくて、歌い込みに集中している感じです。 心なしか顔つきさえも変わっている…髭生やしたからかな。 バラード調の曲が増えてるし、しっとり歌えば結構クリアな高音も出せるんですよこの人。 同じように哀愁漂わせているのがフランク・ウィルソンのオルガン。 まあオルガンは前作でもむせび泣いていたけどね。 前作で存分に暴れたため満足したのか、ニックのベースはおとなしめ。 そのかわりマックのドラムが大ハッスルしています。 全7曲中最も長い6では長々とソロを披露してますが、これがちっともだれなくて滅茶苦茶かっこいいんだ。 “おおスザンナ”を数秒混ぜ込むっていう遊び心も持っているマックは素敵♪ ラスト、唯一のカバーはシャーリー・バッシーの持ち歌として有名らしいね。 シャーリーさんのバージョンは聴いたことないけども、終盤のサビ部分、高音で泣くように叫ぶアシュレイにぐっときます。 ギターとオルガンも落涙中です。 名曲だなあ… 勢いで言えば1作目に、まとまりで言えば2作目に軍配。 私の好みは1作目だね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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