地元FM放送の民放と言えばFM山口でして、
モーニングストリートの9時台から聴いていますが、
本日、周南山口弁解説書なるものが放送中に読まれて、
改めて山口弁の山口弁たる存在感と面白さに抱腹絶倒でした。
4本をYONBONと言うのが日本中で山口県だけだそうで、
多分私も使ってるでしょうし、子供たちにもしっかり相伝されています。
アクセントや誇張表現で他を圧倒する表現もあるようで、
番組中に「山口県に嫁いで10年になるのですが、
(さで)の使い方が今もって分かりません」とおっしゃられるコメントがあり、
解説書では「主に誇張表現として用いられ、
『一度に持っていくために無理かも知れないが詰め込んだ』
と言うような例題を
『いっぺんに持って行こうと思うて、さで込んだ』などと使われます。」との解説を、
ネイティブな山口弁と局アナらしい発声で説明されていました。
確かに言いますし、使いますキチンと分かりそうなものですが、
さで旨いとは言いませんし、速い、強いと言う言葉とは親和性がありません。
さで飲んだ・さで食うたは使われますし、この部位だけ取り上げてはいけません。
会話ですので想像と流れで推して知るべしなのだと考えます。
我が国では古文などで文の最初の方に枕詞を読んだりしますが、
必要が無いにもかかわらず、存在する事で美しさが際立ちますので、
言語でありながら実に美意識が散りばめられた風土と考えれば、
あらゆる方言、お国言葉に親しみと畏敬の念を感じられずには居られません。
戦前・戦中は標準語を強制する風潮でしたが、
昨今では大切な文化の象徴として捉えられていてその通りだと思います。
県の観光大使のちょるるではありませんが、
分かっちょる人であり続けたいものです。