旭ジャズまつり
きのう、横浜市旭区の大池公園にジャズを聴きにいってきました。会場は、地面をビニールシートで養生しただけの野球場です。しかし、この飾り気の無い雰囲気がたまらなくよいのです。お目当てのアーティストに向かって突進するようなお客さんはいませんので、みんな等間隔にレジャーシートを敷いて、おもいおもいにジャズを楽しみます。会場には屋台も出ていて、ビール片手に寝そべって聴くことも可です。アマチュアステージのスタートは11時半と早いですが、夜9時までの長丁場なので、3時からのプロステージにあわせて自宅を出ました。プロステージは全部で5組。まずは、デキシーランドジャズのバンドから。デキシーといえば、噺家バンド「にゅうおいらんず」もありますが、長くステージを続けているバンドの方たちは、ステージで笑いを取りにきますねぇ。渡辺正典&キングクレオールの渡辺さん、歌詞をあれこれ変えて歌うのがとてもお上手です。体形もふっくらしてなごみ系。癒されました。そして、杉本篤彦バンド。こちらは、元実業団でアメフトをやっていたという異色のギタリストのバンドです。なんでも近々バンド名を変えるとか。湘南サウンドというのですかねぇ。超絶テクではないけれど、ギターの音色はよかったです。続いて、今田勝トリオwith谷口英治。クラリネットの谷口さん、はじめて聴かせていただいたんですけど、うまい!クラリネットでこんな音出せる人知らなかったです。ぜひライブにも足を運びたいと夫と話しました。そして、今回の目玉は、なんといっても角田健一ビッグバンドでしょう。メンバーが若くて、とても元気がいいです。音の切れのよさは、世界一ではないかと。リリースされたばかりのアルバムから、武満徹の映画音楽も2曲演奏がありました。少し前の新聞か何かで、角田さんの記事を読んだのですが、業界の方が期待するのも無理は無いです。あぁ、生きててよかった。そして、ゲストヴォーカリストのチャリートさんの歌がまたすごかった。あんなにうまい女性ヴォーカルは、はじめてです。チケット価格の5倍ぐらい特した気分です。大トリは、尾崎紀世彦&猪俣猛ジャズテッド。こちらは、安定感のある大人のジャズです。そして、尾崎紀世彦さんの歌声が流れるなか、明日も仕事のわれわれは会場を後にしたのでした。夏はジャズだね。