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テーマ:☆アテネ五輪☆(334)
カテゴリ:興奮しすぎのスポーツネタ
それはシンクロ。
美を競い合う競技は難解、独特の世界、それはいい。機械で計測せずに人の目で評価するから人間味がある、と言う人もいる。それもそれで結構。 しかし、シンクロほど審判の主観がしつこい競技もないだろう。 「ロシアは上手い」 この観念だけで一体何年きてる? 前回のシドニー五輪。シンクロ団体で、日本チームが素晴らしい演技を見せたが、思うように点が伸びない。何故か。 トップのロシアが後に控えているから。 勿論、場内ブーイング。ブーイングが大嫌いな私も、テレビの前でやったわ。 続くロシアチームは、ジャンプの失敗があったにも関わらず、ほぼ満点。なんじゃ、そりゃ。 今大会のデュエット・フリールーティーン予選後半。 9.8が並ぶ得点を見て、井村コーチが 「冷たいですね。9.9が揃って当然なのに」 と言ったそうだ。(産経新聞より) 決勝も、日本は技術、芸術点とも最高9.9止まり。 ロシアは技術点では日本と大差なく、芸術点で満点を連発。 ふうん・・・、ロシアペア、ぶつかってたけど? それがなかったら、技術点は10.0やったん? それとも、ロシアだから「なかったこと」? ロシアの接近した力技が、審判をよりロシア贔屓にさせるのか。 日本は観客にアピールする技に、世界で最も長けているけれど。 ロシアが上手いと思うのはいい。でも、個人的に思うだけにして。審判の立場としては、その考えは捨ててもらいたい。 10.0を出すかもしれないロシアが後に控えてるからという理由で、必要以上に点を押さえるのは、あまりにもアンフェアでしょ。 ロシアは10.0からの減点、日本は9.9からの減点? もしくは、同じ失敗があったとしても、ロシアは減点0.1、日本は0.2? 何処の国であろうと、良い演技は良い。10.0。それでいいでしょうが。何でそれができんのだ。 それだと順位がつかない? 陸上や競泳で同着金メダルがあるように、甲乙つけ難い美しさなら、2チームに金メダルを与えたらいいでしょ。 後日行われたチーム・テクニカルルーティーンで、日本チームは8人が水中で次々に回転する「人間風車」という技を披露した。 隊列に乱れが生じたのは否めない。 しかし、一切練習を公開しなかっただけあって、入水時から新しい技を多用した構成は、他を圧倒する見事さだった。 何故、アテネ入りするまで非公開だったのか。過去、何度もロシアに演技を真似された経験があるからだ。 日本の後、中国を挟んで演技したロシアチームは、相変わらず力技だったが、特に目新しい技もなく、数箇所ミスをした。 しかし、である。採点で私は目を疑った。 日本チームの芸術点に対し、5人の審判のうち4人が9.9を出した。 だが、技術点ではカナダの審判が9.9を出す一方で、ロシアとウクライナの審判は何と9.7を出したのだ! 9.7って、中堅チームにつく点数やん!! ロシア人審判のあからさまな日本敵視、そしてウクライナ・・・ああ、そうか。この国って今は独立国だけど、元ソ連だっけ。 しかし、こんな国際審判がいて、いいわけ? で、反対に、全然完璧でなかったロシアチームの芸術点。例の動かし難い主観で10.0を出す審判が3人もいた。日本人審判が9.8、あともう一人の審判が9.9を出したが、9.8は最低点としてカットされた。 私が日本人だから日本を贔屓していると言われても仕方ないが、日本が銀メダルを取るようになってから、ロシアの演技は隊形が激しく変わる以外、特に芸術点で日本を上回っているとはとても思えないのだが。 審判の中に出来上がっている「ロシア最高」の牙城を崩すのに躍起な分、崩せた時の喜びは大きいと思う。 でも、審判の主観が是正されないのなら、もしくは明らかにロシアが衰退しなければ、日本を含めて他国は永久に2位以下。世界選手権では勝てることもあるが、こと五輪では、ロシアに大失敗がなければ順位は発表されなくとも分かってしまう。ロシア選手の努力も認めるが、他国選手の努力がこのような形で評価されないのは残念でしょうがない。 最後に行われたチーム・フリールーティーン。 これは、文句なくロシアの勝利だった。日本は人間風車の時のように、またもや縦列が乱れた。ジャンプもロシアの方が高かった。同調性もロシアの方が上。残念だが、銀メダルはやむを得ないだろう。音楽が途中で止まってしまうというアクシデントも、ロシアには追い風となった。 感心したのは、先程のロシアとウクライナの審判と違い、日本人審判がロシアの技術点に10.0を出したこと。 日本の審判は概して低めの点数を出すが、何も日本チームを贔屓しているのではなく、ちゃんと国際審判のプライドと目をもってジャッジしているのが分かった。 日本チームをこき下ろしたロシアとウクライナの審判、今後は立場とプライドに恥じないジャッジをしてもらいたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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