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テーマ:迷惑メール(924)
カテゴリ:真面目に社会・時事ネタ
私は海外オークションを利用しているが、落札した時の支払いはクレジットカードを登録した電子マネーで行う。今まで米ドル以外はとても不便で、イギリス等には郵便局から国際為替(International Postal Money Order)を送ったり、高い手数料で銀行振込したり、果ては封筒に現金を同封して送ったりしていた(法律違反でございます)。
ところが有難いことに、最近この電子マネーのP社が英ポンドも取り扱うようになった。おかげで、とっても安全かつ迅速に送金できるようになったのだ。 ところが、である。 このP社を名乗るメールが頻繁に届くようになったのだ。 件名は概ね「account record update」、要は「登録内容の更新」である(時には、○月○日までに、と期限のあるものも)。 友人はこの類のメールを信じ込み、記載のURLをクリック、現れた画面にご丁寧に個人情報を入力してしまった。それからというもの、幸い金銭トラブルには巻き込まれていないものの、海外から吐き気のするようなエロ画像が届くという。 以来、その友人は必ず私に「こんなメールが来たけど、ほんまもん?」と聞くようになった。 見分け方は、外国であろうと日本であろうと同じ。 例えば、楽天からのメールを装ったものだとする。 クリックするように書かれているURLは、確かに「www.rakuten.co.jp」とある。でも、そこで一度、慎重になってURLにカーソルを合わせてみる。すると、画面左下にあるスタートボタンの上のバーに、全く違うURLが現れるのだ(IEの場合)。この時点で偽物だと発覚する。 相次いで届く電子マネーP社を装った「個人情報更新メール」に辟易した私は、P社に直接メールを送った。 「最近こういうメールが多いが、一見して見極められる術はないのですか?」と。 すると、数日経って返事が来た。読んで、なるほどである。 「個人情報などのセキュリティーに関するメールで、"Dear P User"や"Dear P Member"という始まり方のメールは絶対に送らない」とのこと。必ず個人のフルネームを記載して送信するというのだ。 確かに、P社を装ったメールは、"Dear valued P Member"等、不特定多数に呼びかける言葉で始まっている。 勿論、全く違うURLに同社のサイトが存在するわけがなく、個人情報ページも、必ずサイトのトップから繋がるURLの中にある。これは、日本も海外も変わらないはず。 偽のURLに一度ジャンプしてみたが、それはもう、P社そっくりの仕様だ。うっかり騙されてしまう人もいるだろう。 最近、日本のヤフーでもこの手の悪質なメールがあったようで、フリーメールのトップに警告が記載されていた。 騙されないためには、先にも述べたように、メールのURLにカーソルを合わせて、本当のURLを確認すること。 そして、ちゃんとした会社の登録情報更新は"http://"ではなく、必ず"https://"で始まるURLなので、それ以外の場所で大事な情報は記載しないこと。 また、メールでパスワード、メールアドレス、カード番号、銀行口座番号、氏名等を問い合わせることは絶対ないので、どんなにもっともらしい理由が書かれていても無視すること。 「このメールは本当かな?」と思ったら、先ずはいつも訪れているサイトに行ってみるのもいいかも。登録情報更新等の大切な事項は、必ずトップで目立つように呼びかけられているから。 それでもよく分からなければ、そのサイトのサポートに「こういうメールが届いていますが本当ですか?」と聞くのも手。セキュリティーに関することなら、必ず返事をくれる。 変に頭が良い連中が多いので、慎重に慎重を重ねて自己防衛しましょうね~。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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