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テーマ:本のある暮らし(3317)
カテゴリ:真面目に社会・時事ネタ
infoseekニュースの見出しに眉根をひそめた。
『「名誉の殺人」から奇跡的に生き残った スアドさん (毎日新聞)』 ・・・「名誉の殺人」って、どういう意味? そう思ってクリックして、記事を読んだ。それは書籍の案内だったのだが、あまりにむごい内容に驚いた(以下、全文infoseekニュースより)。 『 白いマスクは、身元とやけどの手術痕を隠すため。顔から両腕、背中、胸と30回以上の皮膚移植手術を受けた。それが25年ほど前のことだ。 ヨルダンの小さな村で生まれた。女は家畜以下の生活。婚前に男性と関係を持つと「一族の恥」とされ、名誉回復のため家族の手で殺される。これが「名誉の殺人」だ。 17歳の時、隣家の男に恋をし妊娠した。殺されるのはわかっていた。 「何の疑問も持たずに男は女を虐待する。それが間違ったことだと考えもしない社会でした」 両親の命を受けた義兄にガソリンをかけられ火を付けられた。ひん死で病院に担ぎ込まれ、その後、スイスの人道団体に救出された。渡欧し、すぐ手術。西欧女性の自由な姿に衝撃を受け、故郷の男たちの「悪」を理解した。 「中東だけでなく欧州やパキスタン、ブラジルなどの一部で、今でも『名誉の殺人』はまかり通り、年間5000人以上が被害に遭っている」 被害女性の救出活動に協力し、実態を知ってもらいたいと本にまとめた。 「思い出すのは苦しい作業だったが、この本によって生き返った」 救出されてからは自殺未遂やうつ病を繰り返しながらも、結婚し娘2人をもうけた。「火あぶり」の際におなかにいた息子とも再会を果たした。 「ようやく女性でいる幸せがわかった。生まれ変われるとしても、女に生まれたい。もちろん、あの村以外で」 撮影を終え、マスクを外せば、優しい目をした美しい女性である。(文と写真・木村知勇) 1957年ごろの生まれ。著書「生きながら火に焼かれて」は、昨年フランスで出され20万部のベストセラーに。邦訳版(ソニー・マガジンズ)出版を機に来日。スアドは仮名。身の安全に配慮して、本名などは公表されていない。』 私の親戚には、短大卒業後すぐに「できちゃった結婚」をした従姉妹がいる(その後、離婚)。また、高校在学中に妊娠出産したものの、同級生の男とその家族に認知すらしてもらえなかった従姉妹もいる。 今のこのご時世、「婚前交渉」など全く珍しくないこと。だが、こんな記事を読むと、従姉妹達のいる社会が日本であり、スアドさんの生まれた村でなかったことをラッキーに思えと思う。 これが古い慣習でも許せないことなのに、未だに存在するというのだから驚く。 私達は知らないことがあまりにも多すぎる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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