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カテゴリ:真面目に社会・時事ネタ
「デッドエイジ」という番組を見ていた。
何歳以下(もしくは何歳以上)から、テーマになっている物事を知らないか、街頭でアンケートを取って調べる。スタジオにいる10人ほどのパネラーが、その境界線を当てるという番組だ。 例えば、17歳のカナダ人アーティスト「アブリル」、彼女は39歳以上には知られていない。 過去に一斉風靡した漫才コンビ「B&B」は、25歳以下には知られていない。こんな感じ。 で、大昔にやっていたドラマ「あばれはっちゃく」がテーマで出てきた。私はあまり見た記憶はないのだが、どんな感じのドラマかは知っている。 流されたシーンでは、主人公がランドセルやカバンを家の中に放り投げて遊びに行く姿や、逆立ちして窮地を救うアイデアを捻り出す姿があって、好きな人には懐かしいシーンだったと思う。 その中に、お父さんが主人公の頬を拳でぶん殴るシーンがあった。 すると、パネラーの16歳のタレントがこう言った。 「あれ、虐待じゃないですか。見てて胸が痛くなりました」 ・・・開いた口が塞がらんかった。 今の子供って、どんなに子供側に非があろうとも、殴られたら「虐待」やねんね。 昔の親は、子供が他人様に迷惑かけたり、危険だとさんざん警告されてる場所に行ったり、絶対に禁止されてることをやったり、どんなに言っても聞かない時は手を上げたもんだ。口頭注意でダメなら、最終手段として痛みで覚えさせた。 私は親だけでなく先生からもシバき倒されたし、私より年上の人は更に厳しくされたと思う。 そんな私達と今の子供は、最早、思考そのものが違うねんなぁ。 親が手を上げる行為が虐待という風潮なら、そりゃ子供を預かる学校も萎縮するわね。 例えば、体育館の掃除中にマットでふざけていて、先生に見つかって片頬叩かれた。 草むしりをサボって草笛を吹いていて、これまた先生に見つかり、翌日まで痛みが残るほど頬を抓られた。 ローカでプロレスをして、1時間バケツを持って立たされた。 剣道部でうっかり竹刀を跨いで、顧問の先生に往復ビンタを喰らった。 遅刻で正座3時間。 こんな私の経験も、今となっては全部許しがたい体罰になるんやろうね。 他にもやんちゃな子は、先生に毎日のようにどつき回されてたし、全校生徒の前でケリ入れられたり、親の前であろうと怒鳴られたり、そんなんしょっちゅう。 今の子供には考えられへん世界やろうなぁ。 私の母親なんて、その学年の最初の三者面談で、必ず担任の先生にこう言っていた。 「この子が言うことを聞かなかったら、叩いて下さって結構です」 それを聞いたどの先生も面食らってたもんだ。 そんなんだから、先生にシバかれて家に帰り、 「今日、先生にどつかれた」 と、母親に言うと、返ってくる言葉は決まっていた。 「あんた、何か悪いことしたんちゃうの」 「○○の時間に××してん」 「あんたが悪いな」 「うん」 これで終わり。 私自身、体罰が何に起因しているか分かっている。勿論、理由もなく殴られたとか、骨折したり鼓膜が破れるほどの体罰なら、親も学校に事情を聞きに行っただろうが。 掃除中にマットで遊んだ、草笛を吹いた → 掃除をサボっていた。 ローカでプロレスをした → 周囲への迷惑危険行為。 竹刀を跨いだ → 侍が刀を跨ぐなど言語道断。 遅刻した → やむを得ない事情もなくマナー違反。 考えるまでもなく、私に非がある。 で、「あばれはっちゃく」でお父さんが我が子を殴るシーンに話を戻して、と。 私は体罰を賛美するわけでもないし、子供が殴られている姿を見て楽しむ変態じゃない。大人が気分に任せて理由もなく子供を殴るなんざ、絶対に許せん。 ただ、16歳のタレントの「殴る=虐待」という意見は、いきなりそのシーンだけ見せられて、筋が分からなかったというのもあるだろうけど、今の社会に定着してしまった考え方なんだと改めて思い知らされた。 「何故、お父さんが殴ったのか」に、考えが及ばないんだな。 救いだったのは、大半のパネラーが「あれは愛情だよ!」と彼女を諭していたこと。 彼女は、虐待だと言い張ってたけどね。 「殴った手が痛い」 今の子供にこの言葉の意味、分からんやろうなぁ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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