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テーマ:ニュース(100237)
カテゴリ:真面目に社会・時事ネタ
これ、自民党の中川秀直幹事長のことね。 「安倍晋三首相が(閣議で)入室した時に起立できない、私語を慎めない政治家は美しい国づくり内閣にふさわしくない」 「閣僚、官僚のスタッフには首相に対して絶対的な忠誠、自己犠牲の精神が求められる。首相の当選回数や、かつて仲良しグループだったかどうかは関係ない」 講演先の仙台市で、そう苦言を呈した。 すると、内部のあちこちから反発の声が上がって、どんどん孤立無援状態に。 一般人の私の感覚から言わせてもらうと・・・・・・正論でしょ? 少人数の会社や、"社長も平もニックネーム呼びOK"なんて企業は別として、普通の企業や団体は、社長が部屋に入ってきたら起立して頭を下げないか? 以下、私の体験談。 大学病院の医局秘書をしていた時、その科はドクター数が約30名の大所帯だった。 普段の医局(研究棟にある職員室みたいなもの)は、ドクターがテレビを観たり、個々の机で書きものや調べものをしたり、何かを食べたり、それなりにリラックスできる場所。 ところが、ある人が姿を現すと、雰囲気が一変する。 それは、教授。 この科の教授であるN氏は、学長でもあった。名声も高い上に、とにかく厳しい。 普段は研究棟の遥か上にある学長室にいるのだが、何かの用事でごくたまに降りてくる。 週に一度のカンファレンス(会議)なら、教授が来ると分かって心構えもできるが、こうして抜き打ち的に来られると、全員が度肝を抜かれる。 N教授が入室すると、それまでふんぞり返っていたドクター達は大慌てで全員起立。 室内に響くのは教授の声と足音だけ。口を開いていいのは、教授に話しかけられた者と質問がある者のみ。教授が出て行くまで、一切の私語は厳禁である。 そして、教授の姿が医局から消えると、みんなヘナヘナ~ッと座り込む。 ・・・まぁ、ここまでの緊張感が必要かどうかは疑問だとしても、自分達のボスが来たら、少なくとも起立、挨拶、私語厳禁の礼節があって然るべきでは? で、内閣に話を戻して。 中川幹事長に反発している声には、 「一種の親心だと思うが、うるさく感じることもある」(渡辺行政改革担当相) 「意図がよく分かんない」(麻生外相) なんていうのがあるらしい。 けど、こういうマナーを弁えない人に限って、視察先や講演先でぞんざいに扱われると、プンスカ怒り出すのが常。 他人を敬えない人は、他人から敬ってもらえませんわよ? 幸いなことに、塩崎官房長官(影が薄いとか言われてるけど)は、 「あらためて気を引き締める、いわば檄(げき)だ」 「引き続きしっかり(首相を)支えたい」 と言い、甘利経済産業相は、 「首相になったらお友達ではない。線を引かなきゃいけないという警鐘を鳴らしたのではないか」 との考えを示したそうで、まともな閣僚もおったんやな・・・と、ちょっとホッとしたけど。 そうそう、マスコミが安倍総理に、この件についてコメントを求めてたっけ。 総理は中川発言を肯定せずに、反対派に付和雷同したような印象を与えたけど、 「私が入室したら、私語は慎むべきですね」 なんて俺様コメント、電波に乗せて言えるわけないし^^; 最低限のマナーが守れない、注意されても反省しない閣僚。恥ずかしくないのかなぁ? 政治家になる前は、どんな仕事をしてたんだろう。 最初から永田町で、一般企業に属したことのない人、多いんだろうなぁ。 若手の時はペコペコしても、当選回数を重ねるうちに、どんどん総理よりも"おエライ人"になっていったのかもね。 数少ない、世の中の礼節を弁えてる閣僚の方々、中川幹事長を支えてあげてほしいわ。 柳澤厚生労働大臣の失言といい、人事ミスをとやかく言われ続けている安倍内閣だけど、この忠誠心溢れる彼を幹事長にしたのはナイス抜擢。 当の御本人はその後、例の発言が波紋を広げたことに対して、「ちょっと言い過ぎました」と、総理に陳謝。 けど、「(必要なら)また言いますから」と付け加えたとか。 叩かれても筋を曲げない中川サン。 なかなか図太い、一本気な性格なのかも?^^ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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