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2007.07.29
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キャッシング


争点がすっかり年金だけになってしまった、参議院議員選挙。
これが大打撃になって自民党は大敗したけど・・・いいのか、これで。

いや、私は無党派層だし、母の年金が一部未納扱いになってたから、年金問題=大問題。
決して他人事ではない。

そして、その母が重度障害者になってしまった今、「福祉の充実」という甘言に弱くなっている。
今の日本で、本当の社会的弱者が守られているかと言えばそうではない。
(健常者の暮らしも決して楽ではないけど)


ただ、ちょっと考えてみて欲しい。
確かに年金問題は国の問題であり、与党の責任は免れない。

けど、合理化にことごとく反対して、
あの「タイピング数は1日5000以内」とか「キーボード操作を45分したら15分休憩」とか、
失笑ものの要求を通した社保庁の労組「自治労」。

あれは、民主党の支持基盤でしょ?
その証拠に、比例区で民主党から社保庁の人間が出馬、当選している。
大票田にメスを入れて改革断行できるのか?



それに、学校の授業時間が減ったことで、子供の教育水準が落ちてきている問題。
塾へ行かせるしかなくて、子供は遊ぶ時間が減るし、親は塾の費用捻出で大変な状況。

その日本の教育現場の衰退を招いた日教組も、民主党の大票田でしょ?
それを敵に回して教育改革する覚悟、あるのか?



自民党には不満があるけど、民主党に任せるのは不安だ・・・。


小泉前総理を支え、北朝鮮に対しては一歩も譲らなかった安倍幹事長(当時)。
そんな姿勢が支持されていたのに、
総理になってからは人が変わってしまったように大人しくなってしまった。
閣僚連中の相次ぐ不祥事の始末も、庇うばかりでパッとしない。
世論の期待が高かったからこそ、落胆も大きい。

小泉フィーバーで、多くの有権者が自民党に投票したものの、その痛みが想像よりも強かった上、
その改革の負の遺産は地方(特に第一次産業層)の怒りを買っていた。
それが今回の選挙で爆発。
その上、年金問題まで起こってしまったものだから、
自民党にとんでもない逆風が吹いたわけだが。


宇野総理が退陣した36議席よりも少ないことで、予想通り総理退陣要求は強まった。
が、早々と続投を表明。
それに対して異論が続出しているが、内閣を発足してまだ1年ではないか。
マスコミは口を揃えて参院選挙が総理の信任投票のようなことを言うが、
憲法改正、教育改革、財政健全化、公務員制度改革・・・
総理本人は勿論のこと、自民党としてもこれらの案件を完遂したいだろう。
敗戦のシナリオが党内で出来上がっていないはずがなく、
勝とうが負けようが総理の続投は最初から決まっていたのだ。


今後、党内人事の異動は避けられないが、
先ずは安倍総理を「物を言わない(同じことしか言わない)総理」にしてしまった
ブレーンを替えなければならないのではないか・・・私はそう思う。

失言や経費問題を起こした閣僚らを組閣から外したところで、全く安心はできない。
水面下で谷垣派が足を引っ張ってくるだろうから。
敵は外だけでなく、身内にも多くいるのだ。


今回の自民党惨敗のニュースを聞いて、飛び上がって喜んでいる政党・・・
それは、民主党でも共産党でも社民党でもない。

北朝鮮の朝鮮労働党。

平静を保っているように見えるが、将軍様に牙を剥く安倍総理の敗北はさぞかし嬉しかろう。
総理が退陣しないと知って、舌打ちしているだろうが。


さて、民主党。
第一党になったことで、参議院議長も民主党議員になる。
よって、自民党による強行採決は阻止できる。
が、自民党への対決姿勢で存在意義を示してきた今までの姿勢を変えないのであれば、
今後は衆院から下りてくる、あらゆる法案採択に極端に時間がかかるようになる。
徒に空転させてばかりだと、
次の選挙では、今回得た票をごっそり自民党に持っていかれるだろう。


安倍政権の様相がどう変わるのか。
民主党の路線がどう変わるのか。
今後の政局が見物だ。






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Last updated  2007.07.31 02:05:47
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