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分太郎の映画日記

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2007.02.20
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カテゴリ:日本映画(2006)
 細かい部分で気になるところもあるが、とりあえず昨年の(私的な)邦画ベスト1。
 評価:☆☆☆☆☆

 高校2年生の活発な少女・真琴は、踏切での事故をきっかけにして、過去に飛ぶ能力を得る。プリンを食べに戻ったりと何度もタイムリープを経験する中、クラスメートの千昭や功介との関係に変化が生じてきて……。


 個人的に『時をかける少女』というとイコール『タイム・トラベラー』(NHK少年ドラマシリーズ)であった。今後は少年ドラマとアニメが並ぶ感じ。
 ちなみに、大林監督による映画(1983年)はかなり違和感があって(主人公の原田知世は良かったけど)、それよりは角川春樹が監督をした1997年版の方がまだ“まし”な良かったと思う(とくにモノクロを基調とした画づくりが)。
 1985年のTVドラマ(フジテレビ)としてつくられた南野陽子版と、2002年のTBSによるモー娘。版は未見。原作者・筒井康隆が住職役で出演したフジテレビの連続ドラマ(主演:内田有紀,1994年)は可も無し不可も無しというところか。
 
 BGMとして「ゴルドベルグ変奏曲」の使い方が、時の“反復”(の予感と終わり)と“変奏”とが微妙に呼応しているようで、それだけでじんと来てしまった(元々すごく好きな曲でもある)。
 欲を言えば、演奏自体もめちゃバリエーションのある曲なので(ピアノ、チェンバロ、オルガン、アコーディオンなどの鍵盤系だけでなく、ギター、三重奏、四重奏、八重奏、室内オケ、果てはブラスまで。私が持っているのでも50枚近い)、それらを駆使?して全編BGMをゴルドベルグ変奏曲で通したら、音楽的にも非常に面白い作品になったのではと思ったりもする(それは無茶か)。
 主題歌、挿入歌も個人的にはお気に入り。

 最近の邦画の中では(今のところ)一番のお薦め映画、かな。

時をかける少女
【製作年】2006年,日本
【配給】角川ヘラルド映画
【監督】細田守
【原作】筒井康隆
【脚本】奥寺佐渡子
【音楽】吉田潔
【声の出演】仲里依紗,石田卓也,板倉光隆,原沙知絵,谷村美月,垣内彩未,関戸優希 ほか

公式サイト
http://www.kadokawa.co.jp/tokikake/






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最終更新日  2007.03.07 11:22:23
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