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カテゴリ:日本映画(2006)
結局,実相寺監督の遺作になってしまったが、シルバー仮面』(昔のね)ファンとしては非常に気になるので、東京・渋谷のユーロスペースでのレイトショー上映で鑑賞(じつは昨年2006年のクリスマスだった ^^;)。
『シルバー假面』 評価:☆☆ シルバー假面がハーフの女性であり(キャッチコピーは「美しき女戦士が舞い降りた」だし、ポスターの写真が写真なので、ネタバレではないと思うが、知らない人がいたら、ごめんなさい)、大正時代の帝都・東京が舞台というのは、非常によい着眼点だと思い、大きな不安とちょっとした期待を抱えて観に行ったわけだが……。 大正5年の帝都・東京。不思議な殺され方の美女連続殺人事件の調査を命じられた軍人・本郷は、小説家志望の友人・平井と浅草の劇場へ調査で潜入する。そこでは、カリガリ博士が電光を使った奇怪なショーを行っていた。劇場内で怪しい人影を追っていた本郷は、ハーフの美少女・ザビーネと出会うが……。 感想は、まぁ間違っても傑作とか名作とか秀作とかとは呼べない映画ながらも(“怪作”という表現がたぶん一番ぴったり)、学芸会のような素人演技と癖のある個性派俳優の演技とのコラボレーションや、唐突なストーリー展開と登場人物、キッチュな映像表現と音楽(『大脱走』のマーチに似た曲をバックに虚無僧が美女を襲う、とか)などが渾然一体となって、非常に奇妙な味わいを醸し出しており、個人的には好きなタイプの仕上がりにはなっていた。 主人公(の演技)がもう少し魅力的であったら、結構お気に入り映画になったかもしれない。 いちばん怖かった?のは、爆笑としか思えないシーンでも、くすりともしないで真面目に見いっている観客たち(1/3くらいの入り)。私一人でくすくす笑っていたので、もしかしたら大顰蹙だったのかも? 来月から3月~5月にDVDが発売されるが、特典映像は見たいながらも、定価で3枚合計約1万8000円を出費する覚悟はちょっとないなぁ。 気になる人は、観ないで後悔するよりは、観て後悔した方が良いかもしれません。 『シルバー假面』(第1話~第3話) 【製作年】2006年、日本 【配給】ユーロスペース 【総監修】実相寺昭雄 【原案】佐々木守、実相寺昭雄 【監督】実相寺昭雄(第1話)、北浦嗣巳(第2話)、服部光則(第3話) 【脚本】中野貴雄、小林雄次 【出演】ニーナ、渡辺 大、水橋研二、石橋蓮司、山本昌之 ほか 公式サイト http://www.silverkamen.com/silverkamen/
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最終更新日
2007.04.26 17:13:06
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