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カテゴリ:本
91’の作品。安部公房の最後の長編作となる今作品を読み終えた。 私の最も好きな作家の一人でもある阿部公房。 ある日突然、「かいわれ大根」が脛に生えてきた男の話。慄き病院へ赴いた彼は生命維持装置付きのベッドと共に、療治の旅?へ。 突拍子も無い。荒唐無稽の極み(笑。ファンタスチックな社会かと思いきや、隙間から湧き出たように現実社会が現れる。あぁ最高。面白い。 いやに生死の関わりや、ユーモアな地獄かのような描写が多いな。と感じたが。当時、阿部氏は実際死と対峙していたのである。その体験が反映されているようだ。ラストはやはり阿部氏らしかった。 出来れば全作品映画化して欲しいくらいだ。あぁ、勅使河原宏とのコンビ作の新作はもう観れないのだ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/10/26 11:45:41 AM
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