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テーマ:★ラーメン(14724)
カテゴリ:帯広(十勝)のラーメン
非常に残念なのです…。 この張り紙を見たとき、あまりのショックで呆然としました。 西21条通りにあった「たんぽぽ」さん。 私、ここに初めて来訪したのがつい最近でして。 初めて食して以来、足繁く通わせていただきました。 しかし今までブログにアップしなかったのは 親父さんの「安易な宣伝はしない!」とのポリシーがあったから。 それにあまり教えたくなかった(汗)というのが本音です。 しかしようやく思い切り記事に出来るというのも皮肉なもの。 して、私の中ではあっさり系では 大袈裟ではなく"帯広イチ!"でした。 最初、この味を知った時には 「おいおい?!帯広でこんなんラーメンあったのかよん?!!!」 あまりのショックで親父さんが居るのに ラーメン食いながら 「あぁぁぁ??!!訳わからん、なんだこりゃ!ありえん!!」 と心の声が思わず声に出してしまった程です。 親父さんのスープに対する拘りは凄いものでした。 作りあげたスープはその日毎に味が変化していき深みまで計算に入れていたり。 スープの邪魔にならないよう醤油を白醤油にしたり。 聞くところによると数年前のラーメンと今のラーメンでは別物だったとか。 それほどにラーメンの研究は欠かさない親父さんでした。 ラーメンのスープから麺上げに至るまで常に全力投球でした。 一玉ずつ茹でる麺ザルは使用したくないという。 「麺は大釜で泳がせたほうが麺が生きる」と、親父さん。 そんな麺はテル印の麺を使用。細縮れがスープに合い茹で加減も丁度良し。 まー夜遅くいくと酔っていたりするのもご愛嬌(笑) それがその正油ラーメン600円。 この完成された一杯の舞台をご覧頂きたい。 塩も旨いがこの正油が私の中の断トツだった。 因みに味噌は親父さん自身、好きじゃないのだった。 だったらメニューに載せなきゃいいのにwwww。 私「親父さん、もっと宣伝したら?」 親父さん「いや、これ以上お客さんきたらスープがもたないし、常連さんに申し訳ないから^^」 そんな親父さんも最近では足の調子が悪かったらしい。 私が行く時にはそんな素振りも微塵も感じさせなかったな…。 ついこの前タンポポに行こうと向かったのが7月4日。 19時過ぎだったか、丁度暖簾の片付けをしているのに出くわす。 「あれ?今日店閉めるの早いなあ…」と私は肩を落としたのでした。 そして7月6日、昼に行ったらなんと閉店の張り紙が貼ってあったのです。 「嘘だろ…おい」とガラガラ…扉を開けて「こんちわー、親父さーん?」 すると店内は既に物の見事に片付けられていて、親父さんの姿も無かった。 どんな気持ちで「閉店」の覚悟を決めたんだろうか。残念なのです。 頑なでラーメンに捧げた12年間。 お弟子さんの入門も断ったらしい親父さん。 本当にお疲れ様でした。 美味しいラーメンをありがとう。 いやひょっとしたらサイフォンさんで お逢いできるかも知れないですね(笑) 無理だろうけど 願わくば復活を(泣)…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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