|
カテゴリ:アメリカ生活
昨日、ハリウッドのコダック・シアターで民主党の大統領候補討論会がありました。各州の大統領予備選挙と党員集会が集中する、来週のSuper Tuesdayを前に、大変な盛り上がりを見せました 私はテレビに釘付けになりCNNニュースで観ていたのですが、ロサンゼルスという土地柄、シュワルツネッカー州知事やスティービー・ワンダーなどの有名人も観衆として来ていました。私もマッチョなシュワちゃんを生で見てみたかったわ~あの筋肉が素敵よね、うふふすみません、話が横にそれました 熱いバトルを交わした前回とは違い、オバマ氏とヒラリーさんの笑顔が見られたとても友好的なムードでしたライバルが次々と脱落し、余裕が出てきたのでしょうか討論を見ていて、両者の意見が大きく違ったのは、アメリカのHealth Care(医療保障制度)だと思いました オバマ氏は、「今のアメリカの保険料は高すぎるので、国民がもっと加入しやすいように保険料の引き下げを目指す。」という意見で、それに対しヒラリーさんは、「アメリカ全国民の保険加入を導入したい。」という対照的な主張でした。二人の討論を聞いていて、Health Careに関しては「ヒラリーさんに一票!」と思いました ちょうど先日、マイケル・ムーア氏のドキュメンタリー映画"SiCKO"「シッコ」をDVDで観たばかりでした。アメリカの医療保障制度問題をテーマにした映画で、とても考えさせられる素晴らしい内容です。 先進国で唯一、国民健康保険が存在しないアメリカ。6人に1人が無保険で、毎年1.8万人が治療を受けられずに死んでいく・・・という大変遅れた医療保障制度。アメリカの利益追求型保険会社と外国の公的に運営されている健康保険制度と比較しながら検証するストーリー。 映画の中にも出てくるのですが、WHOによる世界医療保障システムのランキングによると、なんとアメリカは世界で第37位ちなみに、日本は上から10番目でしたよ、さすが日本! 全国民に健康保険が保障される日本と違い、アメリカは個人の責任で保険に加入しないといけないので、もちろん金銭的に加入できない人も中には沢山いる訳です。残念ながら、この辺りがアメリカは弱肉強食の国だと感じてしまいます。 世界でも医学治療レベルに関しては、トップ・レベルのアメリカは、手術も大変高額で、救急車を呼ぶと何万円もかかると聞きました。これでは、うかつに救急車も呼べませんね映画の中では、「救急車を呼ぶのには、保険会社からの事前の承認が必要。」と恐ろしいことを言っていました救急の場合、そんな余裕ないのでは たまたま保険の期限が切れてしまった私の友人が、運悪く交通事故に逢ってしまいました治療後、病院から送られてきた何千ドルという高額な請求書を見て、真っ青になったそうです 私がカリフォルニアに留学中、突然歯茎が痛み出したことがありました。歯医者で診て貰うと、「根の治療とセラミックの歯で、約$2,500(約30万円)」と言われ、大変ビックリしました私の海外保険は、歯科保険は対象外。貧乏学生の私にそんな余裕はなく、日本へ帰るまで数ヶ月我慢しました 今はマークが米軍で働いている限り、健康保険は補償されるのですが、もし彼が仕事を辞めた時やリタイアした時などは、私が自分自身で高額な健康保険に加入する必要があります。そう考えると、もはや他人事ではありまん アメリカも、他の先進諸国のように、しっかりとした医療保障制度を持って欲しいと思いました。Health Care以外にも、イラクの米軍駐留や地球温暖化問題などなど、多くの問題が山積のアメリカ。世界中がアメリカの大統領選挙に注目しています。これからの新しい大統領に、「より良いアメリカになって欲しい」と心から期待しています
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年02月02日 16時14分29秒
コメント(0) | コメントを書く
[アメリカ生活] カテゴリの最新記事
|