読書『次郎物語』
次郎物語旦那実家の部屋を掃除してきたときにもってきた本。息子のケガもあり、仕事にもならないので読書しております。名前は知っていたのですが、読んだことないお話。でも名作といわれるだけの価値はありますね。随所に心惹かれる名文。思春期の葛藤、人生の迷いなど、次郎という青年を通して人の成長を感じます。たとえば、「幼年期から少年期の初期にかけては、たいていの人間は、よき親をめぐまれることによって、自分の生命の健全さをたもつことができるものである。だが、そろそろと青年期に近づくにしたがって、よき師と、よき兄弟と、よき友とは、ときとして、よき親以上にたいせつになってくるものだ。」というくだりなど、そうだなあと同感する言葉やぐぐっと心にしみる言葉があり、自分はどうだったんだろう?子供はどんなふうにそのときを迎えてくれるのか?など、考えたり。今の時代とのギャップを感じる方もいるかもしれませんが、豊かになってきた中で、忘れてしまっているのではないか。昔の考える=論理立てると現在の考える=論理立てるの間には質的な差があるなあ~など感じてしまいました。やはり古典は、読む中で学ぶことが多いですね。息子が大きくなったときに、ぜひに読んでほしい作品として我が家の本棚に収納しようと思っています。*次郎物語~様々な出版社からでています~* design++dalu++