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すばらしい僕ら

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2005年08月02日
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カテゴリ:金融
「大変でしたねえ。えー、提出していただいた書面によると、奥様が・・、
借入されていたそうですね。」


「はい。」


「奥様からお話は、大体伺えたのですか?」


「いいえ、私はほとんど家内から話を聞けていません。でも彼女は私が相談している
司法書士の先生にはほとんど伝えたようです。」


「あ、まあ奥様のご事情が分っていらっしゃれば大丈夫です。ではこちらの書面にある
内容通りということでよろしいですか。」


「はい。」


「えー、ご主人はきちんとした企業にずっとお勤めで、収入も安定されていますし・・
 結果と申しますか、結果はまだでていないのですけれど・・、
 まあ、まず大丈夫でしょう。」


「・・・と申しますと・・?」


「はい。今回のケースなら、希望通り、申し立てが認められるでしょうし、
 業者も異議を出さないと思いますよ。

先ず、齊藤さん自身の意思による借入ではありませんし、返済の意思がしっかり
 とありますよね。お勤めも名の通った会社で、今まで転職もなく安定した収入が
 見込まれますし。楽勝・・は言いすぎですが、まあ、そうでしょうね。」



調停員の山田さんは、年齢に似合わぬほど、てきぱきとした口調で、小気味良く
話されていました。
800万円に及ぶ借入についての事情を深く訪ねられるのではという予想を

裏切られた私は、場の雰囲気が良くなっているというのに、簡易裁判所の二人の
調停員の態度が腑に落ちないと感じたことも手伝って、
むしろ態度が硬くなっていました。





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Last updated  2005年08月02日 19時09分45秒
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