紅茶でいたずら
むずかしいと思いがちな化学の中でも楽しい「酸とアルカリ」。今日は万能指示薬と紅茶を使って色遊びをしました。酸性・中性・アルカリ性を表す尺度をpH(ピーエイチ。ペーハーとも言いました)といい、0から14までで表します。(整数とは限りません)7が中性、値が小さいほど酸性が強く、大きいほどアルカリ性が強いのです。pHによって色が変わる物質を指示薬と言って、万能指示薬はそれをいくつか混ぜたものです。大ざっぱに言えば、写真の左からpH 1(赤・強酸性) 4(橙・弱酸性) 7(緑・中性) 10(青・弱アルカリ性) 13(紫・強アルカリ性)です。中身は左から硫酸、酢酸、水道水、アンモニア水、水酸化ナトリウム水溶液。どれもキケンです・・・このうち、同じ濃度の硫酸・水道水・水酸化ナトリウム水溶液各10mlに、ティーバックで抽出した紅茶液3mlずついれました。結果はこちら↓ 左は抽出紅茶の原液。ついでpH 1(硫酸)pH 7(水道水)pH 13(水酸化ナトリウム)量が少ないのと試験管を使っていないので見にくいかもしれません、でも紅茶も立派な指示薬です。水色の原因となっている、テアフラビン・テアルビジンというカテキンが変化したものが、酸やアルカリを加えたことによってさらに構造変化したものと考えられます。 別の実験の写真を撮りためているので、少しずつフリーページにアップします。