*辛卯と壬辰 ・ 北尾吉孝氏の年頭所感
年号では新しい年明けをしましたが2月3日までは まだ 辛卯七赤金星の年。風水暦での新年への第二ゲートの壬辰六白金星は2月4日の立春からはじまります。昨年の大震災がきっかけで ご存知の方も多いかと思いますが北尾吉孝氏の日記に 辛卯(しんぼう、かのとう)の年のことが書かれています。今年は辛卯(しんぼう)であります。刑具に用い切ったり突いたりする鋭い刃物を描いた象形文字です。白川静博士の『字統』によると辛の字は奴隷や罪人に入れ墨をする道具としています。だから、舌を刃物で刺すような、ぴりっとした味のことをこの字を訓読みし「からい」と言うのである。辛酸、辛辣、辛苦という熟語は、以上のような内容の意味合いがある。さらに辛は上を表わす二と干と一の会意文字である。干は冒す、一は一陽を表わし、説文学的には、一陽が上を、干(おか)す形とみる。すなわち、今まで下に伏在していた陽エネルギーが色々な矛盾、抑圧を排除して敢然として上に発現する形であり、前年の庚(かのえ)を次ぐ革新を意味する。その際、後漢の『白虎通義』にあるように、殺傷を生ずることがある。故に『漢書礼楽志』にあるよう斎戒自新を要するものである。他方、卯は後漢の字書『説文解字』によると音通で、卯は冒(ぼう)とよみ「万物地を冒(おか)して出(い)ず。門を開くに象(かたち)どる」とある。新しい世界が開けていく年とみることが出来る。また卯には、『史記』律書によると茂(しげ)る意がある。卯は茆(ぼう)で茅(かや)薄(すすき)等の茂みを表わしている。茅や雑草の茂った未開墾地を思い切って開拓していくのが卯である。上述した辛卯の字義に鑑みれば、今年はこれまで蓄積してきたエネルギーにより、過去手がつけられなかった分まで大がかりな新陳代謝を進め、閉塞を打ち破り、新たな発展へ向かう年と言えよう。過去の辛卯の年をみると、自然災害など天変地異の異常や予期せぬ出来事が起き易い。特に地震である。地下に蓄えられたエネルギーが地上に向かって動き出す。240年前の1771年4月24日、死者、行方不明者約12,000人といわれた八重山地震。120年前の1891年10月28日、日本最大の直下型地震濃尾地震が起こり、7,000人以上が死ぬ。60年前の1951年、3月三原山の噴火。10月14日に九州上陸したルース台風では全国で死者572人。9月8日サンフランシスコ講和条約と日米安保条約の調印。これにより日本は独立国として第一歩を踏み出した。立ち上がろうとする意欲を共有した衝動は陽の躍動となり、様々な仕組み構築が始まり、経済的繁栄の道をひたすら進んでいくことになる。1950年6月から始まった朝鮮戦争は激しさを増し、やがて休戦会議へ。さて、このような年相なので今年は、第一に全グループとして地震等の災害に向けた対策を十分にする。特にシステム面で万全を期すように。『年頭所感』(2011年版)より。大震災の起こる前に書かれた日記になります。はじめて読んだ時 さすがだと唸ってしまいました。震災を予期し 対策を取られるなど上に立つ者 リーダーの姿勢を学ぶ思いでした。巨大地震の起きた3月は 辛卯の年に辛卯の月が重なった時期でもあり大凶の五黄も東に重なっていた時期でした。特に東に天災の起こりやすい年でもあったようです。今年の七赤金星の年についても 水害の起こりやすい星周りだったそうです。そして注目の 今年の年頭所感です。壬辰(じんしん、みずのえたつ)の年について解説されています。難しいので 読むのちょっと大変ですが長くなりますのでリンク先をご参照くださいね。『年頭所感』(2012年版)はじめてそのお姿を拝見した時 熊さんに似てると思いましたが他の日記も読ませていただいているのですが 難しいことはわからないのですが勉強になります。私は 日記ではなるべく 不安を煽るような記事は避けているのですが防災意識という意味で 今月は まだ辛卯の年。今年の北尾氏の日記では 昨年のような天変地異については特にないようですがまだまだ地震は終息していません。巨大余震やアウターライズ地震も 今の時期 懸念されていますし 年明け早々の元日にも鳥島近海震源地の地震が 日本全体に地震を起こすという奇妙な揺れの地震も起きました。先日も東北沖震源の地震速報が流れたり揺れも続いています。今回の大震災に限らず 関東に住んでおりますと 常に大地震の恐怖にさらされているのですけどね。あらためて気を引き締めて 日々を過ごしたいと思います。もう大丈夫だとか 防災意識を忘れた頃に 天災は起こるともいいますからね(1月15日誤字訂正)