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カテゴリ:チーズ&ワイン
今夜のチーズは『さくら』。
北海道・十勝は共働学舎新得農場で作られているチーズです。 見た目はカマンベールにそっくりですが、カマンベールチーズとは作り方が全く違います。 フランス・リオンに近い地方で作られる“サンマルセラン”と同じ作り方をするチーズで、多くのシェーブル(山羊)チーズと似た作り方をします。 回りはカビではなく酵母が着いているので、酵母特有の酒粕のような香りを感じます。 組織の細やかな、ほっくりとした感じで、口の中でホロリと崩れる口溶け。 ミルクの旨みと乳酸発酵由来の豊かな酸味が感じられます。 そして一番の特徴はその名の通りさくらの香りが感じられます。 それは、匂ってかおるのではなく、口の中に入れた時に鼻に抜けるようにやさしく感じられます。 香りの秘密は、熟成をする時にさくらの葉に乗せて熟成をさせています。 このタイプのチーズは非常に臭いを吸いやすいので、通常であれば非常に管理に敏感になるのですが、その点を上手く利用しさくらの香りをしっかりと付けています。 その評価も高く、2007年にはモンドセレクション最高金賞を。 また『山のチーズオリンピック』と言う、山岳地帯や雪の多い地方など、条件の悪い場所でチーズを作っている生産者の国際大会で、2004年・2007年と2度の金メダルを受賞しています。 このチーズは1月下旬から6月頃までの限定販売で、生産量も非常に少ないチーズです。 見つけたら是非一度お召し上がりになって見てください。 合わせたワインは北海道・岩見沢にある宝水ワイナリーの『RICCA(リッカ)・ケルナー2006』。 ワイン好きの方でも宝水ワイナリーはまだ知らない方も多いはず。 実は私もまだ詳しい情報を知りません・・・スミマセン。 宝水ワイナリーは昨年あたりから札幌辺りの酒屋さんで並び始めたワイン。 ワインブランドの“RICCA”とは漢字で書くと『六花』だそうで、雪の結晶を表しているそうです。 今回飲んでいるケルナーは北海道では良く栽培されているドイツ系ブドウで豊かな酸味とフルーティさが特徴。 ドイツ品種と言うとなんと言っても2大ブドウ、リースリングとミュラートゥルガウで、どちらも北海道でも試されています。 ミュラートゥルガウは北海道ワイン始め多く成功していますが、ケルナーは本当に北海道の地に合うワインだなぁと感じます。 このRICCA・ケルナーはマスカットを思わせるような豊かな香り、フルーティな果実味とグレープフルーツのような柑橘系の酸味。 まだ全体に未熟な印象もありもう4~5年後のビンテージは良いものになってくれそうです。 さくらのチーズにはちょっと負けるかなと言った感じですが、そこはご愛敬。 こちら新千歳空港で販売をしています。 それから無くてはならないのはパン。 今日は、大好きな『マールツァイト』さんのプチパン、オリーブとノア・レザン。 マールツァイトさんは、フェルミエさんにパンを卸しているのですが、だいぶ以前に、私が買いに行く日と、パンを納品する日が一緒で、よくお店でかち合い『お兄さん何やってるの?』なんて所から仲良くなりました。 マールツァイトさんは『ミルク酵母』と他とはちょっと違う珍しいパン。美味しいですよ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jan 28, 2008 11:05:12 PM
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