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カテゴリ:チーズ
今とっても話題になっている「毒ぎょうざ」問題。
私はあまり冷凍食材を買わないのですが、思い返してみると、たいしてお酒も飲んでいないのに、激しい頭痛に襲われたり、気持ちが悪かったりしたことがあったなぁと・・・。 まぁ、それがすべて中国食材の原因だったとは思わないけど、考えてみるとちょっと怖い。 ところで今回は中国食品事情でもやっぱり乳製品。 皆さん、ふしぎに思ったことはありませんか? 中華料理を食べに行って、乳製品って食べたことありますか? ココナッツミルクを使ったデザートはよく見かけるけど、乳製品って見かけないですよね? 蒙古民族は馬乳や羊のミルクを、チベットでもバターなどが作られているようです。 では何故?世界で一番何でも食べる民族・漢民族が乳製品を食べないのでしょうか? 一つには日本人にも良くありがちなお腹がゴロゴロ・・・。 これは乳糖不耐症(低ラクターゼ症)と言って乳に含まれる乳糖にたいして免疫力が少ない症状で黄色人や黒人に多いそうです。 しかし、チーズにするとその乳糖は水分(ホエイ)と一緒に排出してしまい、乳糖不耐症の人でもお腹はゴロゴロしません。 では何故? どうも『漢民族』と言うのがキーワードになるようです。 そもそも古代中国は日本の戦国時代と同じように、小さな国が覇権をかけて争っていました。 その中でついに中国を統一したのが秦の始皇帝ですね。 その始皇帝亡き後、農民出の劉邦が項羽を破り『漢』と言う国をうち立て、その後400年続く漢王朝を築きあげました。 その後王朝は変わるものの、中国の人たちは未だに『漢民族』と言っています。 はて?これの何処に乳製品が繋がってくるの?実はすでにキーワードが出ています。 秦の始皇帝と聞いて思い浮かぶものは・・・『兵馬俑』と答える人は歴史好きな人。 普通は『万里の長城』を思い浮かべると思います。 そう、古代より中国の人は辺境の民族との関わりを隔てていたからでは無いかと言う説もあります。 まぁ、あくまで説です しかし、そんな中国事情のお陰で日本に乳製品が普及するにも非常に遅くなりました。 古くは飛鳥時代に仏教伝来と共にチーズらしいものが入ってきたとされていますが、それ以降はザビエルの来日を待たなくてはなりません。 『中国人は乳製品を食べないなら特に日本の乳製品事情も影響ないじゃん』 と思われるでしょう・・・。それが最近食べ始めたんです。 今のところは中国本土と言うより、台湾の方などが多いですが、確実に食べ始めています。 現に私の居たチーズ工房にも台湾や韓国から『チーズを作りたいから教えて欲しい』と良く訪ねてきました。 何が言いたいか。 国産チーズもたくさん作られるようになりました。 しかし、日本のチーズ消費の大半はピザやチーズケーキなどの食品加工で、これらのほとんどがヨーロッパ、アメリカ、オセアニアの輸入によるものです。 もし、人口13億人の中国人がチーズを食べ始めたら!! チーズを作るのは他の食品とちょっと違います。 牛を育てなくてはいけません。牛も生まれてすぐにはミルクを出しません。 生まれて、妊娠して子供が出来て始めてミルクが出るので早くても2年近くは掛かります。 牛は1年に1頭しか生みませんから、牛の数だってそんなにすぐには増えません。 もし!この13億人の中国人がチーズを本格的に食べ始めたら!! 日本人のチーズ年間消費量は一人あたり2.5kgと言われています。 フランス人は25kg。人口6000万人と考えて総消費が150万トン? 中国人が日本人と同じだけ食べたら320万トン!? まぁ、そんなに単純じゃ無いんだろうけど、単純に考えればフランス人の消費量の倍を食べちゃいます。 今現在の世界のチーズ生産量が2000万トンと言われていますから全生産量の6割を食べられてしまうんです! スミマセン、熱くなってしまいました・・・。 でも、もしかしたら日本でチーズが食べられなくなる日が来てしまうかもしれないんです!! 『そんな馬鹿な!』 と言う人。覚えていませんか?90年代のワインブーム。 ヨーロッパの高級ワインが根こそぎ日本に輸入され、 『現地より日本にいた方がワインが安く買える!』 なんて、言っていた時を・・・。 結論!! いつも美味しくチーズが食べていたい!! ただそれだけを願います・・・(-人-) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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