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Apr 16, 2011
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カテゴリ:チーズ
本日は、なかなか贅沢に3種類の「さくらチーズ」の食べ比べなんてしちゃってます(^^)v

04-16-2.jpg

上の二つ、左は共働学舎新得農場の“普通の”さくら。
右は工房で約1カ月熟成をした「さくら・アフィネ」
アフィネはフランス語で“熟成”を意味します。
手前は先週、フェルミエさんで購入したイタリアの「ラ・ロッサ」。こちらは山羊乳。

「さくら」のチーズはお店なんかで『白カビチーズです』って売られちゃっていますが、
表面についている白カビのようなものはカビではなく“酵母”です。
酵母と言って一番わかりやすいのは、日本酒でしょうか?
さくらを香りをかぐと、酒粕っぽいアルコール発酵のような香りがします。
これが酵母の香り。
家庭でこれを熟成させようとすると、なかなかコントロールがしにくく、
酵母が発達してくるとどうしても“苦み”のような味が感じられたりします。
同じタイプでフランスの「サン・マルセラン」なんかにも感じられます。

「さくら・アフィネ」は箱に『職人熟成』と書かれているだけあって、
その辺りのバランスがとても良いです。嫌な苦味はありません。

04-16-3.jpg

切り口を並べてみました。
「さくら・アフィネ」はとろ~りとしていますが、真中の芯はしっかり残ってますね。
色はやっぱり山羊乳の「ラ・ロッサ」が一番白いです。
山羊のミルクは、青草を食べても“カロチン”が乳に移らないので真っ白なんです。

桜の香りが一番強いのはイタリアの「ラ・ロッサ」でした。
たぶん、桜の葉の塩漬けをほぼそのままの形で撒いているからでしょう。
塩味も一番強いです。
残念なのは、桜の香り、塩味が強過ぎちゃって、山羊ミルクの味が薄れちゃってますね。

普通の「さくら」は作りこまれただけあってバランスのとれた味わい。
ミルクの甘みと乳酸発酵の酸味、そして前述の酵母の香りがとてもバランス良いです。
この“酸味”が苦手と言う方も多いですが、バランス良い酸は全体の味を引き締めます。

「さくら・アフィネ」の一番良いところは、この酸味がまろやかになっている事。
熟成によって酸味の“角が取れた”って感じでしょうか。
皮が厚いので、外側だけ食べちゃうと、ちょっと“もそもそ”するのが残念です。

合わせたワインももちろんSAKURA!

04-16-4.jpg

フランスのDOMAINE CHEVROT SAKURA(ドメーヌ・シュヴロ・サクラ)。
奥さまが日本人の作り手が作るここ数年話題のブルゴーニュワイン。
数年前奥さまのかおりさんから、共働学舎の代表に「タイアップしたい」とオファーがありました。
当初、ロゼにしてはしっかりした味わいのSAKURAとチーズの「さくら」を合わせると、
チーズの方が負けてしまうと思いましたが、
今回、合わせた中では“普通”の「さくら」が一番ベストマッチ。
「さくら・アフィネ」も悪く無かったですが、やはり少し酸の感じるチーズの方がよさそうです。

そんなわけで、さくらの散った東京で「さくらのお花見」ならぬ、「さくらのお味見」でした






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最終更新日  Apr 17, 2011 08:50:26 AM
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