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カテゴリ:チーズ
昨日は『日本銘チーズ百選』が行われ、私も久々に共働学舎のブースを担当。
おかげさまで、大盛況で皆さんに喜んでいただきました! 中でも一番人気はこちらの、ウォッシュタイプ『酒蔵』。 日本酒を使ったチーズです。 ウォッシュタイプと言う事で、磨き液に日本酒が使われている事に注目されますが、このチーズの本質はもっと深いところにあります。 『酒蔵』に関する質問も非常に多かったのでこちらで詳しくご説明をさせていただきます。 まず、『酒蔵』を作るのに使っている日本酒は2種類。 千葉県・寺田本家の「醍醐のしずく」。 岩手県・月の輪酒造「呑平」。 どちらも、“生酒”です。 日本酒の中にはアルコール発酵酵母が生き続けています。 日本酒は、ウォッシュに使うだけではなく、ミルクにも入れています。 そう、酒蔵はただ日本酒を使っているというわけではなく、「日本酒の中の酵母を活かしたチーズ」なのです。 日本酒に含まれる“日本古来の菌”を意図的に早い段階で活動させることにより、『日本の味パターン』を持つチーズになります。 一見、匂いをキツイですし、味もまろやかとは言えない『酒蔵』ですが、お召し上がりいただいたお客様の皆さまから関心をいただけたのは、こんな理由です。 ただし、『酒蔵』は現在まだ商品としての一般流通はしておりません。 『酒蔵』の製造を始めてすでに5年近く立ちますが、今までのチーズとは全く違うプロセスを踏んだチーズですので安定した製造がとても難しく、現在も研究中です。 すでに欧米で出来上がったチーズの“コピー商品”ではない、『オリジナルのチーズ』を造ると言う難しさをご理解ください。 何千年もの歴史のチーズであり、発酵食品です。 ファストフードではない『本物』の味わいができるまで今しばらくお待ちください。 皆さんも“人生発酵”しながらゆっくりとお待ちください。 ※一部、詳細な製造プロセスは、生産者の財産でもあり、あえて割愛させていただきました。 追伸 世間には 「宮嶋望は自分でチーズを作っていないクセに…」 と、批判をする方もいますが、今回の出品した『酒蔵』は、代表・宮嶋が自らがお正月に仕込んだチーズです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Feb 13, 2011 11:47:57 AM
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