阿修羅のごとく
本日、ついに国立博物館の『阿修羅展』を見てきました。開催は6月7日までですから、あと2週間です。5月連休に休日出勤したので、その『代休』です。国立博物館の正門に着いたのが午前8時30分です。『阿修羅展』は、国立博物館の平成館で開催されています。平成館の開館時刻の9時30分まで1時間ありますが、すでに100人が並んでいました。早く着いて、『正解』でした。さらに、前日に自宅近くのコンビニで、入場券を買いました。これも『正解』でした。正門で入場券を販売する売り場にも列ができていたのです。待ち行列を予想して、本を持っていきましたから、1時間はあっという間でした。9時20分に、正門前の行列が動き出し、平成館の前まで移動しました。その時点で、行列は1000人以上に増えていたでしょう。平日で、この有様ですから、休日であれば、どれだけでしょうか。そういえば、日本国内の博物館に入るのは何十年ぶりなのです。台湾の台北郊外の故宮博物院には、これまで何度も入っているのにです。ところで、写真では『阿修羅』を見ていますが、実物を見るのは初めてです。三つの顔、6本の手を持っている、現実には存在しないものです。しかし、それが違和感なく眺められるから、不思議といえば不思議です。「正面の顔が、誰に似ているか」と論じた人がいました。一人は『夏目雅子』、別な一人は現役時代の『貴乃花』です。つまり、性別不詳なのでしょう。『阿修羅展』では、興福寺に伝わる阿修羅のほかに、十大弟子、八部衆が展示されました。私の関心は、阿修羅よりも、十大弟子、八部衆にありました。仏教を学習しはじめて、釈迦に十人の弟子がいたこと、八部衆は本来はインドの神で、仏教の守護神となったことを知りました。十大弟子の像は実際の容姿をうつしたのでなく、後世の人々が想像して作りました。身につけている衣服、履物はインド式です。顔は日本人、漢人、インド人のいずれであるかは、わかりません。八部衆の『天』の衣服は、中国式で、ついつい、三国志の武将を連想してしまいます。仏教が中国経由で伝わったためでしょうか。『阿修羅展』の参観は1時間30分でしたが、その後は本館の展示を見学しました。豚インフルエンザ騒ぎにかかわらず、たくさんの修学旅行の生徒がいました。本館の参観は1時間ですから、全部で2時間30分ですが、さすがに疲れました。本日、博物館へ行って、「リタイアしたならば、毎日、博物館巡りもいいな」と思いました。ただし、足が悪くなっては、博物館めぐりはできません。今のうちに、足を鍛えておきましょう。