会社の辞め方の研究
今朝のテレビのニュースでは、最近の若い人たちの間では転職が多くなっているそうです。以前から言われていたことで「今さら」なのですが、別の流れとしては「終身雇用」への回帰もあるといわれています。したがって「どちらが主流か?」と思ってしまいます。こういう場合は「どちらも主流だ。相反する現象が同時に進行しているのだ」と思うべきかも知れません。今朝のニュースでは「入社3年間で、新卒者の3割が転職」でした。つまり、三人に一人が辞めていくのです。ある企業の担当者は「一人の新卒者を戦力にするには、2000万円がかかる」と言っていました。戦力にできる期間は企業、職種によって変わりますが、仮に3年とすれば、給料だけで700万円です。企業における一人当たりの費用は、給料の3倍といわれていますから、『2000万円』という数字は妥当です。もし10人採用して、3人が3年で辞められては、それまでの6000万円は無駄になってしまいます。「金をかけた社員は定着させたい、そうでなくて、いくらでも取り替えが可能な部分は非正規の安上がり労働者にしたい」が企業の本音かも知れません。ところで、会社を辞める場合は『円満に』を心がけるべきです。まったく別な業種に移る場合は別として、同じであれば、以前の会社の上司、同僚と顔を会わせることが、無きにしも非ずです。『世の中は狭いようで、やっぱり狭い』ものです。顔を会わせて、気まずい思いはしたくないですからね。後ろ足で砂をかけたり、後味が悪い辞め方は、これからの人生にはマイナスになるかも知れません。『後味が悪い』といえば、大相撲夏場所の千秋楽、結びの一番の横綱同士がそうでした。私は以前から相撲は見ておらず、昨日、昼食で入った店のおかみさんから、その話を聞きました。今朝のニュースで、その取り組みが放送されました。何が原因かはわかりませんが、なんともはや、天下の横綱としては、いささか問題のある光景です。相手に遺恨があったとしても、力士の最高位としては『じっと我慢の横綱』、これが日本人の美学です。