神奈川県、県立高校での日本史を必修に
神奈川県は、県立高校での日本史を必修にすると決定しました。ということは、これまで必修ではなかったのです。世界の主要国で自国の歴史が必修でないのは、日本だけかもしれません。これでは、某国が『歴史認識』で攻めてきても、太刀打ちはできません。某国が日本に突きつける『正しい歴史認識』とは、某国にとって都合のよい歴史認識です。世界共通の『正しい歴史認識』など、この世には存在しません。某国が世界を征服すれば、別ですが。もっとも、必修にしたからといって、問題が解決するわけではありません。私の高校での体験では、日本史は明治維新、世界史は第一次世界大戦で3学期末となり、時間がなくなってしまいました。教師は「後は教科書を読んでおけ」と言いましたが、興味がないかぎり、そのとおりにする生徒はいないでしょう。日本の縄文時代は1万年続いたといわれています。たしかに現在の日本人のはるか昔にご先祖さまの時代ですが、黒船以後から現在の150年より重要であるとは思われません。某国では、近代はアヘン戦争から始まるそうです。ある人が歴史を習った時、歴史の教師は神話時代からアヘン戦争直前までの講義をわずか1ヶ月で終わらせ、それ以降の160年間を8ヶ月かけて、じっくりと講義しました。日本史の場合、それと同じことが最善かどうかは疑問です。しかし、アヘン戦争と同じに、ショックを与えたペリーの黒船来航以後から現代までを、もっと授業時間を投入しないと、日本史を学ぶ意味がありません。または、歴史を現代から時間を遡って講義する方法もあります。ただし、これは教師の頭を切り替えさせなければなりません。はたして、現在の歴史の教師が、それに耐えられるかは非常に疑問です。生徒には、授業の負担が増えるでしょうが、それでも社会に出てからの苦労に比べれば、いかほどのものでしょうか。すくなくとも『日本は太平洋戦争では、アメリカ、イギリスと戦って負けた』を知らなくて、恥をかかなくてすみます。