Precious love~4.あまやどり~(33)
わたし以外の手がわたしの体に触れている。 それが竜也だと思っただけで、一気に羞恥心がこみ上げる。 すごく恥ずかしくて。 体の芯から熱いものがこみ上げてくる。 ついさっきまで体が冷えていたのがウソみたい。 わたしの体温でカッターシャツが乾いてしまうんじゃないかと思うぐらい。「…………ッ……アッ…………」 首筋に落ちている唇が甘くそこを噛む。 さっきからわたしの頬に当たっている竜也の髪がくすぐったい。 竜也が動くたびに竜也の首にかかってる濡れたタオルも頬を掠める。 竜也の右手がすり上がる。 カッターシャツの襟元から素肌に触れる。 ドクン。 ひとつ、大きく胸が鳴る。 それを合図に心臓がけたたましく鳴り始める。 ドクドクドク……。 そこに触れてる竜也にも伝わってると思う。 素肌でうごめいていた手がカッターシャツの中に入り込んでくる。「ちょ……ちょっ……まっ……」 わたしの抵抗する間もなく右手は降りていく。 冷えた指先。 下着と素肌の間に割り込む。 ラインに沿って手が動き入ってくる。「あっ……んっ……」 竜也が顔を上げ、わたしの唇を再び塞ぐ。 >>>つづく