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カテゴリ:5-1・試験(グレード)
前回の補足です
~~~~~~~~~~ ヤマハのグレード、私は大活用しています。 企業でない個人の生徒たちにも、大活用しています。 企業でのグループレッスンの場合は、そのコースが終わると受けねばならい場合が多いです。 これはこれで、よしなんですが、 実際は、ふたを開けてみると・・・・ っていう場合も多いですから、 「年齢や期間で受ける」 という形はとらずに、ゆっくり、きちんと受験してもらう形をとっています。 お母様たち、生徒たちも、いくら個人でも、企業でなくても、 情報通です。 「学校のお友達は○級持っている」 ここばかりに意識を取られてしまいますから、 説明も必須です。 納得してもらって、ゆっくりペースで、受験してもらいます。 級がメインになると、またまたおかしなことになる(笑) あえて、級を考えるなら、9級とか8級とか・・6級もたいして変わらない。 級であれば、5級の演奏試験と指導試験。 ここを目標にしてもらう話をします。 だから9級、8級・・は途中経過ですから、 初めて受けるのであれば、中学生でも高校生でも、大人でも、9,8級くらいから勧めてしまう事は多くあります。 移動してくる生徒で、 「6級合格しています」 多いですが、実際9級の問題やらせてみても危うい!! しかし、お月謝は5級準備のお月謝ですから、 私はラッキー?ですが、もったいないな~ そう、思いますよ。 ●一般受験方法● ★近くの「ヤマハ」の教室に問い合わせます。 ヤマハにかかわらない講師でも、生徒でも、誰でも受験できます。 独学だとしても!?大丈夫です。 多いところでは、毎月行っている特約店もありますが、 よくあるパターンは、春と秋、が多いです。 その受験日の1か月前までに直接その特約店会場に申込書と受験料を納めます。 分かりやすいのは、 各級の要項(グレードハンドブック)が1冊400円で売っています。 申込書もついていますが、 要項を購入しなくても、申し込み書は、特約店でもらえます。 個人で(仮に先生についていなくても)受けられるなら、詳しく説明があるので、 購入した方が分かりやすいです。 先生が何人か生徒たちに受けさせるなら 先生ご自身で1冊購入されて、 申し込み書は何人か分を特約店でもらえばいいと思います。 ★各級には、Aコース、Bコースがあります。 簡単に言うと Aコースは弾くばかりの試験。 Bコースは、カデンツやら初見やら、基礎力もつけねば、の試験。 私は全員Bコースで受けさせています。大人もです。 どちらがレベル高い、低い、というわけではないですが、 私の場合は、ソルフェ部分を確実にしてもらいたいのがメインですから、 Bコースでないと、先々つながらないな・・・ そう思っています。 私にとっては5級とるというのもそうですが、級というより、 音楽面白く一人で自立して楽しめるために その、5級あたりになると楽しいはずなんです。 本人たちには 「5級は先生の資格をとれるんだ」 と、簡単な目標設定として伝えていますが、 現実は、そこあたりが、音楽楽しめる幅広さが出てくる頃ですから。 10級ピアノ(受験料4200円) ●Aコース● 自由曲2曲準備(当日1曲指定)2曲のうち1曲は本人の自作曲も可能 ピアノメトード名曲編10級 ピアノスタディー4 どちらもヤマハ出版です。1冊600円くらいの曲集です。 この中からか、同程度の曲を準備します。 多少難しくなった曲を持っていっても大丈夫ですが、 難しいけど頑張ったね!という評価ではなくて、 基本は、仕上がりっぷりですから、難しい曲を持って行くのは 奨励されていないようです。 例)グルリットの こもりうた 勇敢な兵士 バルトークの 子どもの歌 そのあたりです。 課題曲 その、400円の要項(ハンドブック)にはいっている 課題曲、連弾曲を、それぞれ1曲準備する 連弾は、試験官とします。 初見 ハ長調 4拍子か3拍子、4小節の両手奏 右手は5指で出来る範囲。 左手は、たいていが3,4小節目に登場で、終止のバス。ソ~ド。みたいな感じ。 ●Bコース● 自由曲 Aコースとレベルは同じで、 3曲準備(当日2曲指定)3曲のうち1曲は自作曲でも可能 初見 Aコースと同じですが、調が増えます ハ長調 ト長調 ヘ長調 イ短調 伴奏づけ ハ、ト、ヘ長調とイ短調のカデンツをしっかりやっておけば大丈夫です 問題は、8小節のメロディー譜に、バス音が書いてあって、和音を考える問題 バス音が書いてあるんだから、カデンツ知っていれば弾ける問題 ハ長調で、バス音(左手)がドって書いてあれば、右手はドミソを弾けばいい。 はじめに、試験官に合わせて全音符でべた~んと弾きます リピートしたときに、伴奏を変えます たとえば、ぶん、ちゃ、ぶん、ちゃ程度。 聴奏 4小節程度のメロディー これも、やみくもに弾くのではなくて、試験官は 「○調の問題です」 と、言ってくれます。 ハ長調といえば、はじめの開始音は、ドミソのどれからか始まるだろう 最後の音は、ドで終わるだろう。 そんな、知識もやっぱり大事。 カデンツの聴奏 各調どれかの、1度、属7しかでません。もちろん、調は指定してくれます。 順番はバラバラででますが、きちんとカデンツ覚えていたら なんとかなる。 この勉強きちんとしたら、やっぱり、かなり土台がついているはず♪ カデンツを暗記しつつ、この問題に取り組めば 「ハ長調の曲って、ドミソのどれかの音から始まる事が多いんだ~」 「ハ長調の曲って、ド、で終わる事が多いんだ~」 「ハ長調の曲って言われたら、カデンツで弾けちゃう曲が多いんだ~~」 「音の高さって決まりがあるんだね」 土台ですよ~。 これをきちんと積み重ねていけば、 ショパンもベートーベンも、○調の曲だから、○音で始まってる~和音はこれなんだ~~。 そこにもつながる。 その流れで、結構、曲も全体を捉えられるはず。 簡単な曲ならカデンツで弾ける。コードネームにもつながる。 この時期から初見に取り組めば、譜読みも早くなる♪ なんて素敵な土台作りでしょう♪ こんないい土台作りの経験を、みすみす適当にして、級ばかり上がっては ぜ~~んぜん意味のないものなんです。 級なんかとっても、意味がない。 なんて思われる企業でない先生方も多いかもしれないですが、 でも、この勉強内容は、素敵なことだと感じられることだと思います。 生徒には級を目標にさせて、 きちんとソルフェ力をつけさせるきっかけを作る、これはなかなかいいです。 曲は発表会やコンクールで目標が作れますが、 ソルフェ力。 目標設定した方が、教える方も教えられる方も、結構順を追って覚える事も出来るのです。 ということで、 ヤマハのグレード試験。 私は、企業でない自分自身の生徒たちにも、積極的に受けてもらっているのです。 ※詳しくは、金額や曲数あらためて確認してください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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