「硫黄島からの手紙」
実は久しぶりの映画デートだった。最後に一緒に映画を見たのは去年のいつだったかな?と考えても思い出せないくらいに昔なんだけれども確か最後はルパンとふたりきりではなくて私とルパンと私のタンデムパートナー(語学練習相手)の微妙な三角関係で隣町の映画館にこれまた微妙な映画を見た気がする。でも私にはけっこう楽しい映画だったのだけど(音楽系だったから)男性(特にルパン)には微妙な映画だったこと間違いなし。それはさておき。今回の映画のお題は「硫黄島からの手紙」だった。ルパンが見たいとずっと言っていた映画である。戦争映画はあまり私の好む映画ではない。まったく見ないわけではないけれども映画によっては重すぎて私の精神力では耐えられないからだ。でも久しく戦争映画を見ていなかったし「硫黄島からの手紙」がどんな映画かちょっと興味もあったので快く承諾してしまった。が。夜、怖くて眠れなくなってしまった。この映画がいいか悪いかと聞かれれば私は「普通」と答える。悪いとも思わないし特別いい映画だとも思わない。そもそもそこまで評価できるほどに戦争映画を見尽くしていない。ただ、かなり残虐な部分が(私には)多くて怖くなってしまうのだ。私が中学生以下だったらしばらく立ち直れないと思う。神風の存在だって回天の存在だって知っているけれどそれに準ずるような自決・自爆行為を映像で見ると私は胃が痛くなった。もちろんそれが現実にあったと思うとますます恐ろしいのだけれども。私は「父親たちの星条旗」を見ていないので完全な批判はできない。でもこの戦争映画は残虐な部分の怖さの印象が強すぎて中心になると思われた(勝手に期待してたのかも)手紙の印象が薄かった。どういう意向かは詳しく知らないのだけれども普通映画館ではドイツ語吹き替えになっているのだけどこの映画だけは完全字幕。だから私は日本語が聞けたので本当に嬉しかった。でも、すごく気になったのが二宮君だった。彼はジャニーズの男の子だと思うのだけれどもなんだか現代っ子がタイムスリップして戦争に巻き込まれたような感じでちょっとだけ違和感があったかな・・・。それを狙っていたのかもしれないけれど。あれがえなりかずき君とかだったらどうなってただろう。(笑)賛否両論あると思うけれども私にはとにかく重過ぎて夜寝るときに怖くて涙が出てきたのだ。ルパンはそれにちょっと驚いてはいたけれども彼もこの映画が重い映画と捉えたらしくしばらくの間慰めてくれた。眠りにつくまでの間戦争の話をしたりして私はますます怖くなってしまい涙がどんどん出てきた。素直に戦争怖いです。今現在も戦争があるなんて信じられないです。何が正義で何が悪なのかわからないけど建前だとしてもああして必死で国を守ろうとしてくれた人たちの死があって今の私たちがあることだけは忘れてはいけない。・・・・でもまだ怖いよー。栗林陸軍中将フィギアいざさらば我はみくにの山桜