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テーマ:映画館で観た映画(8573)
カテゴリ:映画の話
先月、映画の会員カードのポイントがたまり、無料鑑賞券をいただいたので今日は映画を見てきました。今話題で、アカデミー長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した「不都合な真実」です。
この映画は、2000年の「物言い」のついたアメリカ大統領選で、ブッシュ大統領の対抗馬だったアル・ゴア氏が全米、そして世界各地で行われている地球温暖化の問題のスライドを使った講演会を中心に撮られている映画です。 大統領に立候補する以前はクリントン政権下の副大統領で、ナイスミドルの私好みのおじ様(おいっ!)ってことしか知らなかったのですが、ゴア氏は学生時代から地球温暖化の問題に関心をよせ、政治家になってからもずっとその問題に取り組んできたそうです。誰にも相手にされない下院時代をへて上院議員に、でもゴア氏の主張は所詮は机上の空論としてしか扱われなかったのです。 地球温暖化の問題は語り始めると止まらなくなるし、ジレンマが続くと思います。いろんな人の、それぞれの言い分があると思うので…。特に、私は議論し始めると止まらないタイプですからね。 でも、この映画は地球が危機に瀕していることを資料を満遍なく使って、説得力がありました。私の前の白髪頭のおばあちゃん、世界中の氷河が融けているっていう事実に、「ほぉ~」と声を出し、娘さんらしき人になだめられておりましたから(笑)。 また、ゴア氏が地球温暖化の問題に取り組むようになったきっかけ、大統領選に敗れて自分ができることはそれを伝えていくことなど、自身についても描かれていました。もちろん、現在の大統領の公約違反(二酸化炭素の削減)や政治的批判(京都議定書に米国が批准していないことなど)も忘れていませんでしたよ。 共和党支持者が見たら、ゴア氏の独断劇場のように感じるかもしれないけど、平和を願う気持ち、どうしたら後世によい状態の地球環境を残せるかという思いであふれた映画だったと思います。もし、この人が大統領になっていたら、この急速な地球温暖化はなかったかもしれない…とすら思ってしまいました。過去の事実に「もし」なんてことは絶対に有り得ないんですけどね。 米国では、学校の環境問題の教材でこの映画を取り入れようとしたけど、おそらく共和党支持の父兄の反対にあっているというニュースも聞きました。大統領選の政治的な場面や批判を除けば、すばらしい教材になると思います。日本の学校でも積極的に見せてほしいです。 この映画を見る観客の年齢層も高い、高い!中高年、高齢者の夫婦が目立ちました。中には高いびきで寝ていた方もいたけど(笑)。けっこう観客もいましたが、もっと若い人たちに関心を持ってほしいなとも思います。 残念なのは、この映画の上映期間が2週間という短さです。大ヒット作を延々と上映するものいいのですが、こういう作品は長く上映してほしいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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